ハルカは本当に毎日メールをしていた。
大学のクラスに友達なんていない。
本来ならば休み時間は友達と雑談をして過ごすはずだが、ハルカはトモさんとメールをして過ごした。
自分でもよくわかっていた。
でもトモさんとのメールはやめられなかった。
もし止めてしまったら、トモさんはあたしから離れてしまうかもしれない。
そんな不安からやめることができなかった。
また、クラスで孤立している寂しさを紛らわすため、という目的もあったのかもしれない。
[今日来れるか?指輪きたから渡したいんだけど。]
[はい、○時に行きますね。]
メールの間隔は3分に1通は受信している。
お互い短文をたくさんやり取りしているかんじだ。
それがまるで会話をしているようで、ハルカは嬉しかった。