小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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「ほら!もう泣くなよ。

きよえさんもそう言っているぞ!」

トモさんはきよえさんを抱き上げた。

「ニャー、もう泣かないでほしいニャー。」

少し声を変えて、トモさんがそう言う。

抱き上げられているきよえさんはとても迷惑そうな顔だ。

「ふふっ……きよえさん、迷惑そうですよ?」

ハルカがやっと笑った。

その顔を見て、トモさんが安心した刹那……。

「ニャー……。」

きよえさんがキレた。

「いった!?」

きよえさんはトモさんの腕に噛みついた。

そしてさらに爪まで立てる。

「あーやっぱり迷惑だったんだ。」

「くそっあいつ手加減なしに噛んできたんだけど……。」

そのままきよえさんは自分のベッドへ向かった。

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