「ほら!もう泣くなよ。
きよえさんもそう言っているぞ!」
トモさんはきよえさんを抱き上げた。
「ニャー、もう泣かないでほしいニャー。」
少し声を変えて、トモさんがそう言う。
抱き上げられているきよえさんはとても迷惑そうな顔だ。
「ふふっ……きよえさん、迷惑そうですよ?」
ハルカがやっと笑った。
その顔を見て、トモさんが安心した刹那……。
「ニャー……。」
きよえさんがキレた。
「いった!?」
きよえさんはトモさんの腕に噛みついた。
そしてさらに爪まで立てる。
「あーやっぱり迷惑だったんだ。」
「くそっあいつ手加減なしに噛んできたんだけど……。」
そのままきよえさんは自分のベッドへ向かった。