「それひどくないか。
同じ男として最低だと思う。」
話しながら泣いているハルカを抱きしめながら、トモさんは言った。
「男の人はみんなそうなの?
やったら用無しになって女の子捨てちゃうの?」
「オレは違うから、安心しろ。」
ハルカの頭を撫でながら、優しく言う。
「元彼だって同じだった。
今まで優しくしてくれたのに、やった次の日から一気にメール少なくなって。
最後に待っていたのは別れだったんです。」
みんな、みんな男の子は自分の性欲が満たされたら女の子を捨てちゃうの……。
ハルカが泣き止むよう、ずっとトモさんは頭を撫でていた。
自分はそんなことしない、言葉で言っても信じてもらえるだろうか。
しかし、そうやって少しずつ信じてもらうしかないだろう。
「大丈夫、絶対お前を離さないから。」
そう言ってトモさんはハルカを強く抱きしめた。