小説『 ONE PIECE 〜青天の大嵐〜 』
作者:じの字()

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“回線の海戦 〜しかしまだイーブンだ〜”





side クインテッド中将


「『中将!!マツ少将の船が落とされました!!』」

「何ぃ!?」」


な、なんということか!!

マツは私が納める支部の中でも一番の実力者。

このまま順調に育っていけば、将来は中将に・・・と考えていた人材だった。

しかし、海賊にやられただと!?

ふざけるな!!

海賊に負けるような輩を私の部下になどしたくはない!!

この戦いが終わったら東海<イーストブルー>あたりにでも左遷してやる!!

だが、これだけ戦えば海賊共も疲労しているはず。

そして、疲れ切った海賊どもをこの手で始末する。

そうすれば、海軍内での私の地位も上がり、遂には大将、いや元帥にも・・・。

そのためには、もう少し時間を稼がねば。


「もう少し、もう少しなんだ。」


しかし、

プルルルルル プルルルルル

電伝虫が急になりだした。


「何なんだこんな時に!!」


つまらないようだったらただじゃおかんぞ!!

そう思って受話器を取った私に届いたのは、この場にいるもう1人の中将の怒声だった。


「『クインテッド中将!!そろそろ我らも出るぞ!!!』」


(!?)

パピエル中将!?

一体どうなされたのですか!?

いつもは冷静なパピエル中将にしては珍しく、その声は怒気に満ち溢れていた。

しかし、このままでても確実に海賊どもを倒すことはできない!!

そう思った私は焦ってパピエル中将に応答した。


「え?でもそれにはまだ時間が」

「『そんなものどうでもいい!!あの調子に乗った海賊どもを私の手でつぶしてやる!!』」


ガチャ!!

すさまじい音を立てて通人が終わった。

駄目だ。あの人完全に血が上っている。

こうなった時、あの人は自分の悪魔の実の能力を使って、あらゆるものを破壊してきた。

自分もそれに巻き込まれなければいいのだが・・・。

こうなっては仕方がない!!


「お前ら武器を持って戦闘準備!!ついでにあれを用意しておけ!!海賊どもを駆逐するぞ!!」


side out

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side グンジョー

「お〜い、待ってくれよ〜。」


何とかマツを倒した俺は、空を舞いながら自分の海賊船に飛び降りた。

ちなみに、今どうやったのかというと、

?“旋風スクランブル”の要領で自分の後ろ側に思いっきり斬撃を飛ばす。

?反動で俺の身体がロケットのように吹き飛ぶ

これだけ。

まあ、ジェット噴射みたいなもんですよ。

この前できるかなー、と思ってやったら出来ました。

さすが、超人世界ONE PIECE。パネエ。


「おい、今あの人空飛んでこなかったか?」

「噂に聞いたCP9の“月歩”って奴かな?」

「だとしたら、あの人まんま化け物じゃねえか。人間じゃねえ。」

「いや、そんなことは・・・あるかもしれない。」


向こうでロジャー海賊団の皆さんがヒソヒソいってるけど気にしない。

分ってるよ?

自分でも、できるかなー?で出来ちゃう自分がchっとおかしいな〜、とは思ってるよ。

けどさ、

いざ現実に直面すると落ち込むんだわ、これがー!!


「何orzしてるんだお前は・・・。ほかの海賊団が頭数減らしてっから今攻め時だぞ。」

「うん、分かってる。いつか自分自身についてちゃんと考えなきゃいけないってことはわかってるから。」


ハア、と白ひげはため息をつくと、目の前に鎮座する4隻の海軍船に睨みをきかせる。


「聞いた話では、今出てきた2つの海軍船に1人ずつ中将が乗っているらしい。で、お前はどっちを狙うんだ?」

「・・・強そうなほう。」


俺がボソボソ呟いたセリフを聞くと、2隻の船に目を向ける。


「分からねえが、どっちも強いと思うぞ。」

「じゃあ、どっちかいく。」


ヨロヨロと立ち上がると、一方の軍艦を見てみる。

適度な強さ・・・だな、。弱くなければ強くもない感じ。


「しゃあねえ。じゃあ俺はお前が選ばなかったほうを行ってやる。」

「sんがと。じゃあがんばってー。」


白ひげを乗せた船は俺が選んだのとは違うもう一方の軍艦に向かっていった。

ちなみに、俺は例の“風圧ジャンプ(名前はまだないのだ)”でもう一方の軍艦に向かっていった。

言ったそばから実践しちゃうなんて。


「俺ってホントバカ・・・。」


さて、某薄幸魔法少女のセリフをぼやいているうちに、中将の乗った軍艦に近づいてきた。


「どうもー、おじゃましま」


ドガガガガガガガガガガガガガ


「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」


機関銃ぶっ放してきやがった!!

何とか“烈風エマージェーシー”で全ての弾を防ぎきったが、たまらず海に落ちてしまう。


「プハ!!やべ!!」


銃口がこちらに向いていると気づいた瞬間、もう一度海の潜る。

その瞬間、今俺のいた場所に銃弾の嵐が撃ち込まれる!!

あぶねー!!


「やったか!?」

「ざまーみろ海賊!!あの世で罪を悔いな!!」


あんにゃろー!!今悪口言った奴、絶対後でボコる!!

とりあえず、必死で泳いで近くにあった海賊船のヘリにしがみつく。


「グンジョー大丈夫か!?」


声に反応して上を見上げると、レイリーがこちらを見下ろしていた。


「たーすけてー、怖いオジサン達にタマぶち込まれそうになったよー。」

「・・・その割には元気そうだな。」


なんやかんや言って助けてくれるロジャー海賊団の皆さん。

ほんとありがたいっす。


「あれ?ところで、ロジャーは?」


肝心の船長はいなかった。


「ああ、あいつは・・・、あっちのほうがおもしろそうだ!!とかで泳いで向こうの軍艦に行ったよ。」


体力バカだコレー!!


「で、私たちはこれからあの船を倒しに行くのだが・・・、君も一緒に行くかね?」


この発言に一瞬思考が停止した。

最初は自分で倒しに行くつもりだったけど、たった今目的が変わりました。

冥王シルバース・レイリーの若い時及びロジャー海賊団の戦いを生で見たい人!?

ハイハイハイハイハイハイ!!

じゃあ、レイリーと一緒にもう一度戦ってみたい人!?

ハイハイハイハイハイハイ!!

よし、決まりだ!!


「いいだろう、その戦い、この“辻斬り”も参加せていただくでおじゃる。」


出来るだけ緊張を隠さないで行こうとしたのだが、案の定語尾が変になってしまった。

てかなんだよ、おじゃるって・・・。


「分かった。協力感謝する。」


レイリーは今銃をぶっ放してきた軍艦に目を向ける。


「あの軍艦には大砲だけでなく、機関銃が搭載されている。あれで撃たれたらひとたまりもないな。今我々が近づくことができない理由でもあるが・・・。どうしたものか。」

「あ〜じゃおれがやろうか?」


すると、キョトンとした顔でレイリーが俺と目を合わせた。


「どういうことだ?」

「いや、だからさ。



俺が撃ってくる弾全部撃ち落とすから、あの船に近付けてくれない?」



「・・・ええ?」


レイリーが分けがわからない、という顔になる。

ちなみに、レイリー以外のロジャー海賊団の皆さんは口をアングリと開けたまま身じろぎもしていない。

うん、なぜか分からないが、俺の言っていることが理解できないみたいだな。


「いや、だからさ、そのままの意味だよ。俺が大砲だろうが、機関銃だろうが全部ぶった斬るっていっとるのだよ。」

「あんたさっきから何を言ってるんだ!?そんなことできるわけないだろう!!この船の乗組員を皆殺しにするつもりか!?」


近くにいた船員が口調を荒げて突っかかってきた。


「大体そんな作戦」

「いや、やってみよう。」

「!レイリーさん!!」


俺の意見に賛同してくれたのはレイリーだった。

さっきは分けがわからないよ、という顔をしていたのだが、何故か今は落ち着いた顔をしている。


「この男にかけてみよう。どの道、あの弾幕をどうにかしなければ我々に勝機はない。」

「しかし!!」

「おい、お前。」


反論を続ける船員に俺は声をかける。

あまりにうるさかったからなんだけどね。

とりあえず、黙らせることにしました。


「お前は俺を誰だと思ってんだ?」

「・・・え?」

「俺は“辻斬り”だぜ?」


その時俺がしたドヤ顔は後に俺の黒歴史の一つになるのだが、それはまた後の話。

しかし、その時はその船員は黙ってしまった。


「“辻斬り”。一つ条件がある。いいか?」

「何?」


黙ってことの成行きを見ていたレイリーはころ合いを見計らって俺に話しかけてきた。


「私もその矢面に立つ。」

「・・・。」


なるほどな、仮にも一海賊団の副船長だ。誰とも知らない男に任せるのは不安なのだろう。


「分かった。けど、気をつけろよ。」

「ご忠告ありがとう。命は大切にさせてもらうよ。」


そういった後、俺たちは船首の方まで歩いて行った。


・・・・・・・ちなみにその頃・・・・・・・・


「よっ。」

「・・・ああ?誰だお前。」

後の大海賊、“海賊王”と“白ひげ”の2人が初めて話を交わし、


「シキー!!」

「待てー!!

「・・・ウゼエ。」

シキの海賊船は2隻の軍艦に挟み撃ちにされていましたとさ。

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作者のアットノベルスでの現状とかけて

訓練していない軍隊と説く

その心は?

どちらも全く<こうしん>ができません。

じの字です。 ドヤー

すいません、うまくないです。

さて、最近色々忙しすぎて更新全く出来なくてすいません。

でも、今日何とかひと段落ついたので、出来るだけ早く更新していきたいと思います。

あと・・・・

ええ、言いたいことはわかっています。

ドヤ顔で「俺を誰だと思ってやがる」とかおまwどこの注2だwとかそこらへんはわきまえております。

でも、性格上グンジョー君は平気でこんなこと言いそうだったので言わせてみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プッ

グンジョー「テメエ作者!!?」

ハイハイ、彼にはもう少しがんばって「おい、テメエ今笑ったよな?笑ったんだよな!?よし、ヌッ殺す!!」ハイハイ頑張ってもらうとして、次はvs中将やりたいと思います。お楽しみに。



今後も青天の大嵐をよろしくお願いします。

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