小説『想像フォレスト』
作者:hj()

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一章


夏風が窓をノックした。
窓を開けてみると、何処からか迷い込んだ鳥の声が聞こえた。

「何処から来たの?」

読みかけの本を置き、少女は笑いながら優しく呟いた。
町外れの森の中。
人目のつかない家。
そんな所で少女は一人で暮らしていた。
勿論、人間の客なんて訪れることもない訳で。

少女は今日も、一人で平穏に暮らしていたのだった。

-3-
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