小説『リトルバスターズ これが僕の第二の人生』
作者:零識()

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二話




前回までのあらすじ

死神の気まぐれで転生

小学3年生に

二木佳奈多が許嫁に

今ここ!!


「それじゃあ2人で話していてくれ、1時間ぐらいしたらまた来るからな」

「…………」

「…………」

きっ、気まずい
とりあえず僕の方から話しかけてみるかな。

「一花一樹です。
よろしく」

「…二木佳奈多」

「それじゃあ二木さんって呼ぶね。」

「…好きにしなさい。」

…さすが初期称号が『愛想なし、素っ気なしの委員長』なだけはある。
だがこのぐらいでへこむ僕ではないわ!!

「二木さんはこの話し聞いてたの?」

「…どの話しよ?」

「僕が許嫁になるって話」

「あなたが私を選んだんでしょ?」

「えっ?」

「えっ!」

何か唖然としてるし、しかし選んだ?

「あなたが私と葉留佳から選んだんじゃないの!?」

「だからさっきも言ったけど僕はついさっきこの話しを聞いたばかりなんだけど」

「………」

あれ?なんか黙っちゃったよ?僕何かやっちゃった?
「そういえばさっき言った葉留佳ってもしかして三枝葉留佳さんの事?」

「そうだけど、なんで知ってるのよ?」

「一応同じクラス。」

そう、実は僕は三枝葉留佳と同じクラスなのだ。
原作の知識がうろ覚えだからイジメがあった時期はわからないけどイジメが表面化したら止めるつもりだった。

「葉留佳はいつもクラスで何してるの?」

「よくわからないけどいつも一人でいるよ。」

「そうなの!?」

「うん、いつも長袖の服を着て自分の席に座っているよ。」

これも意外な事だった。
原作では『トラブルメーカー』であるあの三枝葉留佳が今はまだ、ただのおとなしい女の子なのだ。

「一花君」

「なに?二木さん」

「あなたに頼みがあるの」

「…なに?」

そして彼女は僕にこう言った


「あの娘の…葉留佳の友達になってほしいの」

「それは…無理かも知れないかな。」

僕は二木さんからの頼みに答えた。

「どうして!!」

「今の僕と二木さんの関係は?」

「許嫁でしょ?
それのどうしたのよ!」

「少しだけ話が変わるけど…一応僕は『一花家』の人間だからね…三枝さんと二木さんの関係は少しだけ知ってるんだよ」

「っ!?」

これは嘘だ。
一花家の人間として知っているのではなく転生者■■■としての原作知識で知っているからだ。

「僕が知っているのは二木さんと三枝さんが姉妹だということと、いつも何か勝負していることの2つだけどね。」

「…………」

「ここまで言えば僕の言いたかったこと………わかるよね?」

「…私たちが許嫁の関係だから葉留佳を義妹として見るってこと?」

「うん、僕の方がそういう風に見るかもしれないっていうのもあるし、もしかしたら三枝さんが僕を義兄として見るかもしれないしね。」

だけど僕とってそんな事は…

「だけどまあ…そんな些細なことはどうでもいいか」

「へ?」

どうでもいい

「とりあえず今から三枝さんに会いにいくよ
二木さん案内して」

「えっと……あれ?」

「どうしたの?」

「どうしたのってあなたさっき友達にはなれないって…」

「だから二木さんも友達になればいいでしょ?」

「でも許嫁の関係は…」

「それは何とかするからとりあえず三枝さんの所に行こうよ。」

「何とかするからって…できるの?」

「できるかできないかじゃない、
何とかする」

「どうやって!?」

「これから考える。」

「………」(唖然)

あれ?なんか唖然とされてる?僕いま変なこと言った?

[充分変なこと言ってるよ
■■…いや一樹君 by死神]

なんか変な電波を受信したけど…どうでもいいか

「どうしたの二木さん?」

「…もしかして私と許嫁になるの嫌なの?」

「嫌じゃないよ…
むしろ嬉しかったり…//」

「えっ//////」

「そっそう言う二木さんの方はどうなの?」

「う〜ん………まだよくわからないかな?
けど…嫌いではないわ///」

[そう言うのをツンデレって言うんだよ二木さん♪
ってゆうか二人とも別に満更でもなかったのかな? by死神]

「「うるさい!!///」」

とりあえず僕と二木さんは三枝さんに会いに行くことにした











[あっそういえば、僕も近いうちに人形(ひとがた)になって介入するから楽しみにしててね〜 by死神]

-3-
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