sideはやて
銀髪の女性が放った魔法の余波が終わった
私はあまりの被害に驚いた
はやて「な…!何…これ」
魔法の攻撃を受けた一帯にあったビルが全て無くなっていた
はやて「あ…あの中には人がおったんちゃうん!?」
シャイナ「ここは結界の中だ、普通の人間は居ない。それに、建物が消滅しようと実際の被害は皆無だ」
私の疑問にシャイナが答えてくれた
はやて「そうなん?」
ルキアス「ええ。結界の中で起きた被害は元の物には影響しないので」
はやて「便利やな〜…って、ちゃう!なのはちゃん達は!?」
なのは「(何とか…無事かな?)」
フェイト「(バリアジャケットや肌の一部が焦げてるけど、ダメージはほとんど無いよ。すずか達も安全な場所に転送してもらったし)」
はやて「(良かった〜)」
二人が返事してくれた事で安心した
陣夜「(大丈夫ってわけでもないんだけどな…)」
はやて「(どういう事?)」
陣夜くんの言葉に疑問を覚えた私は質問した
陣夜「(あれだけ離れて、防御して、その上であの威力だ。直撃したら間違いなくビルと同じ末路を辿る事になる)」
そう言われて、ビルが消滅した一帯に視線を向けた
その惨状が、とてもリアルに想像させ、背筋に冷たい物が走る
陣夜「(油断してると一瞬で全滅するな)」
なのは「(縁起でもない事言わないでよ!)」
はやて「(そうや、私達はあの子を止めて、銀臥くんを助けなあかんねん!)」
陣夜「(そうだな、俺もあいつとの決着がついてないしな)」
なのは&フェイト「「(あれ?負けてなかったっけ?)」」
陣夜「(ほっとけ!!)」
シャイナ「(だが、どうやって止める?)」
全員「(………)」
シャイナの言葉で全員が沈黙した
戦闘能力は単独では恐らく誰も勝てず、魔法戦を挑めば圧倒的攻撃力の前にこちらが全滅する
そんな相手を止める方法は、誰も持ち合わせていなかった
sideはやて end
side陣夜
どうすればいい?
戦闘では数ではこちらが上だが、それを上回るほどの質の相手故に勝ち目は無く、説得は原作では取り込まれたはやてが管制人格に対して行い結果止めることができた、だがそのはやてはここに居る。その為中にいるであろう銀臥を頼りにしなければならない
だが、その銀臥がいつ説得するか、それがわからないがために手詰まりになっていた
陣夜(提案だけでもしてみるか)
陣夜「(止める方法、無い事もない)」
なのは「(方法あるの!?)」
陣夜「(一つだけ、確実に成功するとは限らないけどな。成功すれば銀臥も、闇の書の管制人格も救えると思う)」
はやて「(その方法って!?)」
はやてが早く聞かせろとばかりに、念話で聞いてくる
陣夜「(中で寝てる銀臥が、管制人格を説得する。そうすりゃ何とかなる、はず………多分)」
原作の知識があっても、ほとんど別物になっているが故に断言できず、どんどん小声になっていった
ファノ「(他に…方法はない)」
ルキアス「(やる価値はあるわね…)」
シャイナ「(主よ、今助けてみせます)」
と、気合を入れている晴天の書の騎士達
フェイト「(で、私達は何をすればいいの?)」
フェイトの質問の答えがあまりにも言い難い、そのためか顔が暗くなる
陣夜「(………………説得できるまで…戦い続ける………あれと)」
と指で闇の書の意思を指す
全員「(………嘘でしょ?)」
かなりしんどい戦いの始まりだった