小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

プロローグ





死んだな……いくら不幸でもアレは無いわ。
俺こと【麻峯 椰笈(あさみね やおい)】は、どこかの幻想を殺す人ぐらい不幸だ。
何かと命の危険が多い。
車が突っ込んできたり、トラックが横転して潰されそうになったりなどなど。
今回は飛行機が墜落してきた。

そして、とうとう死んだ。
ちなみに、今まで俺の巻き添えで死んだ人はいない。
今回も皆生きてんだろ。

とにかく、何が言いたいかと言うと……

「どこやねん」
「天界やよ〜」

空というか海というか、空のような海としか表現できないところに立っていた。
そして、上から羽の生えた人が―――

「もういいです、連れてって下さい。天使でしょ?」
「そうはいかんのよ〜」

きっと転生とかそんなんだろ?
俺はまだ死にたく……ああ、もう死んでるか。
とにかく、異世界とか行ったら間違いなく戦争に巻き込まれる。
しかも最終的に大変なことになるのは俺だけだし。
やってらんねぇよ。

「なんか能力いるぅ〜?」
「次元支配と概念付加が欲しい」

俺、この力で別次元に行って、のんびり暮らすんだ。
失敗フラグ?そんなもの立てた覚えはない。

「ふ〜む……いいよ〜」

なんかすごいニヤッとしたんだけど!?
なんだ、何をする気だ!?

「いってら〜」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……いってき〜」
「グッジョブ!あ〜んど、グッバイ!」

輝かんばかりの笑顔で、親指を下に向けていた。
なんだこいつ?
最後に見たことと思ったのことはそんなことだった。

-1-
Copyright ©ディアズ・R All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える