小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

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第十九話





姉上が領地に行って帰ってきた。
過程がわからないが、かなり不機嫌なので嫌な事でもあったのだろう。
何故不機嫌なのかっていうと……笑顔なのだ。
只管笑顔。
まるで、他の顔に戻せなくなったかのような笑顔。
大方、領地に来た貴族の相手をしていて、笑顔を振り撒いていたら笑顔から変えられなくなったのだろう。
笑顔なのはいいんだけど、この笑顔は勘弁してほしい。
正直、怖いです。

「私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ私の夫はミーだけ……」

姉上が、壊れますた。
今日は、ゆっくりお休み。
メイドさんが姉上の首筋に手を当て、姉上が倒れる。
流石メイドさんだ。
今日は何をしようか。
……我が家のメイドさん達の観察でもしようかな。


・・・・・
・・・



最初のメイドさんは、掃除しているメイドさんだ。
何故か一人しか見当たらないけど、きっと他にも掃除しているメイドさんがいるのだろう。
とりあえず、曲がり角に隠れながらメイドさんを観察。

「フンフンフフフ〜ン♪ん?なんだか視線を感じるわ……気のせいね!フン〜フフ〜ン♪」

バレたかと思ったぜ。
今度、ステルス機能を付いた物でも作成するかな。
お風呂覗こうとか思ってないんだからね!
だって、覗くまでもなく連れて行かれますもん。
モロ見えですわ。
でも覗きにロマンを感じる!
だって男の子だもん!!
よし、落ち着こうか。

「よ〜し、ここで廊下は終わりね!あんまり大きくないから楽でいいわ〜さて、次は……お風呂場だったかしら?」

というわけで、移動はカット。
途中、俺が天井に張り付いたり、壁を歩いたりしたぐらいだから、特に面白いところはなかった。
観察中。

「ゴシゴシっ磨いてっ綺麗にしましょ〜♪」

なんか歌いだした。
ありきたりすぎる即興歌だな。
今度モップ作ってあげよ。
触れた部分を綺麗にする効果でも付けて。
でもな〜メイドと言ったら、ナイフとフォークじゃね?
スプーンも可。
それは、次のメイドさんにしよ。

「そんな……カビがあるなんて!?」

カビてたらしい。

「落ちろ、落ちろ、落ちろぉぉぉ!!」

……ガン○ム?
次のメイドさんにでも行くか。

「アッハッハッハッハッハ!!汚物は消毒よ!!」


・・・・・
・・・



メイドさんBがヒャッハーしていたが、忘れようと思う。
次のメイドさんは、庭の手入れをしている。
現在は猫と格闘中。

「この花壇は、荒させないわ!!」
「ニャ!」(あんたみたいなお嬢ちゃんに、吾が止められるかな?)
「私の仕事の邪魔を、するなぁぁぁ!!!」
「フシャー!!」(その心意気や良し!!全力でお相手しよう!!)

……うーむ、メイドさんDは何がしたいのだろう?
ちなみに、猫の獣人さんだ。
きっと会話しているのだろう。
花壇ボロボロになってるけど、いいのかな?
次行こう。

「私の、勝ちね!……あぁ!?」
「ニャ〜」(勝負には負けたが試合には勝たせてもらったぜ、子猫ちゃん)


・・・・・
・・・



メイドさんCの料理を観察している。
美味しそうなシチューだ。
早く食べたいな〜

「えっと、ミーシャ様?」

なにかなメイドさんC。
む、俺の考えてることがわからないようだ。
首を傾げてる。

「食べます?」

愚問なのですよ!!
両手を差し出して、おねだりポーズ。
ウルウル目で見上げることも忘れない!

「……ハッ!?」

放心してたようだ。
効果は抜群だ!
今日はネタが多いな。

「こ、これをどうぞ」

顔真っ赤だね〜
俺は鈍感じゃないから分かるよ。
ズバリ、ショタコンですね!!
……思いっきり外した感が否めない。
メイドさんCからシチューの入ったカップを貰い、一口啜る。
……………うまぁ〜

「……むぅ」

シチューを食べ終わったので、別の所に行くことにした。
小さく手を振って、メイドさんCのいるキッチンから離れる。

「ミーシャ様、可愛いな〜」


・・・・・
・・・



そろそろめんどくさくなってきたので、最後に俺を尾行しているメイドさんAを尾行することにした。

「そ、そんな!?数秒目を離しただけなのに、いなくなった!?」

ちょろいな。
ちなみに、屋敷の床下から観察している。
暗くてパンツは見えません、残念でした!!
俺?だって、見飽きたし。
ネ、ネズミが襲いかかってきた!?
やめて!今身動き取れないの!!
ギャァァァァァ!!!

「ん?下から何か……ネズミですか」

そ、そこはらめぇぇぇぇぇ!!!
あふぅ。
お、俺だってな、見たくて見たわけじゃないんだよ!
最初はワクテカしてたけど、ここの下着魅せる用のじゃないんだもん!!
地味!!
せめて縞々にして!!
うぅ……先生、下着姿に興奮したいです……

「な、なんでしょう?ものすごく邪な思念が……き、きっと気のせいですよね?」

そういえば、メイドさんAを観察してたんだっけ?
目に砂がぁぁぁぁぁ!?
ゴロゴロしていたら、見失った。
下はダメだな。
今度は上にしよう。
という訳で、もう寝る。
おやすみ〜

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