標的6「入学式来る!」
天空が並盛に来てから一週間。
かなりハプニングがあったが、天空は無事、並盛中学校に入学した。
ちなみにクラスは、おそらく皆さんが予想したであろう―――
天「やっぱり『1-A』か…。」
原作に巻き込まれたりするのかな?
う〜ん、こっちが遠ざけてもビアンキとか来るし…
逃げらんないね、うん。諦めよう。
〜教室〜
うわ…なにこの席…絶対嫌がらせでしょ?
天空の席は、ツナの後ろであり山本の右隣だった。
偶然にしては出来過ぎているような気がしなくも無いが、
これでもう、原作に巻き込まれることが確定したといっていい。
天(ああ…いろいろ終わったな、私の学校生活…)
山「おっ、俺の席ここかぁ。ヨロシクな、えっと〜…」
天「月城天空です。」
山「ハハッ!俺、山本武ってんだ。ヨロシクな、月城」
天「うん、よろしくね、山本!!」
…前言撤回。やっぱり楽しいかも!
入学初日で、山本と友達になれるとは思っていなかった天空は、
素直にこの状況を喜んだ。が、それと同時に、まだ来ていないツナの事が気になり始める。
天(そういえば、リボーンっていつ来るんだっけ?)
確か原作だと、6月ごろに来るんだったような?
少なくとも、私の誕生日より後だった気がするんだよね…。
やばい…日常編のとこ、あんまり覚えてない!!
まあ、実際に巻き込まれれば思い出すかもしれないけど。
でも覚えてないってことは、対策が立てられないんじゃ…?
あぁーーーどうしよう!!
山「月城?大丈夫か?」
天「!な、何でもないよ。…そうだ、山本は部活とか入るの?」
・・知ってるけどね。これしか逃げ方がわからなかった(笑)
山「ああ、俺、昔っから野球やってんだ。」
天「へぇ〜じゃあやっぱり野球部に?」
山「ああ。」
…野球の話、もっとしたくなってきちゃった。
もともと私、スポーツ好きなんだよね♪
天「ポジションは?」
山「ポジションっつーか…バッティングが得意なんだ。」
天「すごいね!あ、バッティングって言ったら、やっぱり○○選手だよね〜」
山「そうそう!この前の試合も3回もホームラン打ってたしな♪」
天「見た見た!最後のとかすごかったよね〜」
山「ああ。月城、野球好きなのか?」
天「うん。スポーツは基本的に好きなんだけど、やっぱり野球はいいんだよね〜」
山「そうなのな♪」
――――野球話で盛り上がる2人に、クラスメイト達は…
男子A「なんか楽しそうだな。俺も野球好きだし。」
女子A「月城ばっかり山本君としゃべってずるい!」
男子B「月城さんって野球好きなんだ…野球部入ろうかな…」
女子B「あの2人…もしかしたら付き合ったりして…」
男子C「野球バカ…いや、スポーツバカが増えた…(呆)」
…実に多様な反応を示していた。
と、そこへやっとツナが入ってきた。
既にどこかでダメっぷりを発揮してきたのであろう。
あちこちに傷やら汚れがある。
ツ「はあ…初日からさんざんな目にあったよ…」
そんなツナの後ろでは、今だにツナに気づかず天空と山本が
野球の話で盛り上がっていた。
ツ(初日から孤立かよ…でもまあ、しょうがないか。)
ダメツナに何て、関わりたく無いだろうし…。
…ちなみに、天空と山本がツナに気付いたのは教室に担任がやってきた時だった。
遅すぎだろっ by作者☆
初のホームルームが終わり皆がばらばらと帰り始める中、天空は
ツナに声をかけた。
初対面だし、いきなりツナって呼ぶのはマズイか…。
天「沢田君だっけ?私、月城天空。後ろの席だから、よろしくね。」
ツ「……。」
天「沢田君?大丈夫?」
ツ「あ、うん。大丈夫。よろしく、月城さん。」
何このツナ周辺の重い空気?…めっちゃ気まずい…。
…あ、…そういうこと?
天「もしかして…皆にダメツナって言われてること、気にしてんの?」
ツ「…月城さんが、俺みたいな落ちこぼれに話しかけてくれるなんて…思わなくて…」
うわ―、ツナってこんなにネガティブだったっけ?
天「私の事は天空でいいよ♪ツナ!」
これだけで、天空が気にしていないことが解ったらしく、
ツナは少し照れながら返事をした。
ツ「うん。よろしく、天空!」
こうして、天空は順調に学校生活のスタートを切った。
・・・・そんな二人を、遠巻きに見つめている者が3人。
?1「おい…アイツってまさか…」
?2「やっぱりあの天空ちゃん?」
?3「似てるだけって訳じゃなさそうだね」
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あとがき
やっと原作キャラと絡みました!
キャラ崩壊が不安・・・(汗)
あと、何気に主人公モテるw
結構美人さんなんです。
まあ、恋愛には疎いですけどね(笑)
まだまだ原作には入りません。
・・・次はオリキャラが三人でます。