小説『魔界の少女【完結】』
作者:YossiDragon()

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「な、何だ?」

俺の手から逃げた光に包まれた猫は部屋の真ん中に立つと、だんだんその光が大きくなり、

俺と同じくらいの大きさになった。そして、光が薄れていくと、そこには俺と同じ年齢くらいの少女が、

何故か裸で立っていた…。

「ちょ、お前何で裸なんだよ!?」

俺は慌てて手で目をふさいだ。

「うわぁ、しまった…。失敗しちゃった、服装もちゃんと準備してくるんだった。

ちょっと、服着るから出て行ってよ!!」

少女は慌てて俺を部屋から追い出すと、扉を勢いよく閉めた。

バタン!

という扉の音と同時に強い風が俺の銀色の髪の毛をなびかせた。

「何なんだ、あの女の子…。そういえば、髪の毛…霄と同じ空の様に透き通った水色だったな…。

えっ!ま、まさか、あ…あの子ご、護衛役!!?」

俺は扉の向こうにいる彼女の正体に気付き、思わず叫んでしまった……。

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