〜前書き〜
コメントありがとうございます!
誤字が多いのは申し訳ないです。できる限り気をつけていくようがんばります!
さて、物語もいよいよSAO編の終わりに近づいてきました〜
リアルではもう最終回ですかね?さみしくなりますね。
自分としてはずっと続いてほしいものですけどね………
さて、あまりだらだら前置きすると早くしろと怒られちゃいますのでまたの機会に!
では本編どうぞ!
31
「では出発するとしよう。
ーーーーーーーーーー道は私が開こう」
ヒースクリフはそういう腰の茶色ポーチから回廊結晶を取り出した。
すると、その場のプレイヤーたちから「おお……」と嘆声の声が漏れる。
まぁ、あのは希少度が高い上に、NPCのショップでは売ってないからな。
手に入れるには迷宮のトレジャーボックスか、強力なモンスターからしかドロップしないし。
サイトたちも持っているこは持っているが滅多には使わない。
本当に危機的状況の時のための備えとしてもっているだけだ。
でも、さっき皆が嘆声したのはそれをあっさり使おうとするヒースクリフに対して驚いたってところだろうな。
当のヒースクリフはそれに対して意に介さぬといった感じだ。
ヒースクリフは結晶を握った右手を高く掲げると
「コリドーオープン」
と発声する。
コリドーは瞬時に砕け散り、ヒースクリフの前にある空間に青く揺らめく光の渦を出現させた。
「では皆、ついてきてくれたまえ」
一言周りに言った後、紅のマント翻し光の中に消えて行った。
いつの間にか周りには激励に来た人たちや攻略組のプレイヤーにアイテムを売りに来た商人たちで溢れていた。
周りにいた攻略組のプレイヤーたちもヒースクリフの後に続くよう光の渦に入っていった。
残ったのはサイトたちだけだ。
「さあ、俺たちも行こう。」
「「「ああ(ええ)(うん)」」」
サイトたちもヒースクリフによって作られた光の渦に入っていった。
目を開けてみたら、そこはもう迷宮の中だった。
そしてその先には巨大な扉があった。
この迷宮区は僅かに透明感のある黒曜石が使用されており、それを組み上げて作られている。
ごつごつと荒削りだった下層の迷宮とは違い、鏡のように磨き上げられた石が直線的に敷き詰められていた。
空気は冷たく湿っていて、薄い靄がゆっくりと床の上をたなびいている。
周りでは30人のプレイヤーたちが三々五々に集まって、メニューウインドウを開き、装備やアイテムの確認をしていた。
「アスハ、俺が絶対に君を守る」
「……うん。」
アスハどうやら不安のようだ、今まで25、50層の時はどのボスも手ごわかった。
今回もそうなると予想しているのだろう。
サイトはアスハの手をぎゅっと握った。
そして、軽く頷く。
アスハも握り返しこくりと頷いた。
キリトたちもどうやら何かしているらしい。
ヒースクリフはどうやら今回のボス攻略の大まかな説明しているらしい。
「ーーー今回、ボスの攻撃パターンに関しては情報がない。
基本的にはKoBが前衛で攻撃を食い止めるので、その間に可能な限りパターンを見切り、柔軟に反撃して欲しい。」
剣士たちが無言で頷いた。
「ではーーー行こうか。」
ヒースクリフは無造作に黒曜石の大扉に歩み寄り、中央に右手をかける。
全員に緊張が走った。
並んで立っているエギルとクラインの肩を背後から叩き、振り向いた2人に向かって言葉を紡ぐ。
「死ぬなよ。」
「へっ、お前ぇらこそ。」
「今日の戦利品で一儲けするまではくたばる気はないぜ。」
2人がふてぶてしく言い返した直後、大扉が重々しい響きを立てながらゆっくりと動き出した。
プレイヤーたちが一斉に抜刀する中、キリトたちも各々のエモノを引き抜く。
サイトも妖刀の柄に手をかける、
さあ、行こう!
扉が開き集まった攻略組たちが一斉に入って行く。