小説『ソードアートオンライン~1人の転生者』
作者:saito()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

43

彩斗は和人と共に桐ヶ谷家に到着した。

実は彩斗はSAOから戻った後今後のことを聞かれた時にまた1人でいいと言ったら逆鱗に触れたので彩斗の実母の妹である翠さんのお宅でお世話になることになったのだ。

それがなんと和人の家という偶然だったのだ。

ちなみに彩斗の両親は世界的にも有名なマルチ企業クロスフォード社の社長と副社長である。

彩斗自身もアミューズメント産業を切り盛りしているのだ。

まあまだ明日葉たちには内緒なのだが………

時が来たら話そうと考えている

彩斗は和人の隣の空き部屋を借りており、居候の身なので家事全般を引き受けているのだ。

2人が家に帰ると和人の義理の妹である直葉が出迎えてくれた。

「おかえりお兄ちゃん、彩斗さん。」

「ただいま。スグ。」

「ただいま。」

和人と彩斗は軽く挨拶をかわし二階の和人の部屋に向かった。


「さて、和人はじめるか?」

「ああ。彩斗には苦労ばかりかけるな。すまない。」

和人が申し訳なさそうに言うので彩斗は笑って言った。

「気にするな。明日葉からの頼みだ。それに断る理由がないだろ?」

ニヤリと彩斗は笑みをこぼした。

「じゃ行くぞ。」

2人はそれぞれのナーブギアにアルブヘイムオンラインをインストールした。

「「リンクスタート!」」

2人の意識はゲームの世界に落ちていった。

-43-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える