小説『遊戯王世界で妹様の社会勉強についてきた。』
作者:シュテル()

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第五話『「いつから〇〇だと錯覚していた?」を東方風にしてみたら「いつからPADだと(ピチューン)」』





side明日香IN夜中の風呂場

「まさか私がモリンフェンなんかに負けるなんてね…。」

試験当日の夜、八雲君のモリンフェンに負けた私はショックのあまり時間管理がおろそかになって風呂に入るのが遅れたわ。

「明日香様のせいではありませんわ。あの使いづらいモリンフェンをあそこまで使いこなす八雲様がおかしいんですわ。」

「本当です!モリンフェン使いなんて今まで見たことなかったですしあんな異常な回り方見たことないですよ!今回勝ったのだって偶然に決まってます!」

「ありがと、ももえ、ジュンコ。ちょっとだけ気が楽になったわ。」

それにしても何故か彼が気になるわね…。いままでにも負けた相手だっているのに何故かしら。

「まあお風呂につかりながら反省会でもしようかなっと。」

服を脱ぎ、タオルを巻いて大浴場の扉を開けて、

「ん?なんだ天上院と…その他二人か、お前らも風呂か?」

当の本人の夜がいた。






まごう事無く八雲夜だった。
顔から足の先まで八雲夜だった。
引き締まった体まで八雲夜だった。
一度扉を閉めて周りを見渡し、いつもの女子寮の風呂場である事を確認し、また開けても八雲夜がいた。
顔を見合せ三人そろって深呼吸して

「きゃああぁぁぁぁ!?」

「おいおい出会い頭に悲鳴かよ。しかも何故変態を見たみたいな顔してる。」

「い、いやだってここ女子風呂で!?あなた男でしょ!?」

「あ?あーはいはいまた勘違いされてんのな。まぁ口調も男っぽいとは自覚してるし、顔立ちも男よりだし声も低めだし制服も男子のだからなぁ。間違えられるのも久しぶりだな。」

「え?え?じゃああなたってもしかして…」

「おいおい、いつから俺が男だと思い込んでいた?俺は女だぞ?ほれ、貧しいが胸もあるしなによりアレがついてないからな。」

「「「ええーーーーーー!!!!!??」」」






衝撃の事実を知らされたけど、いつまでもタオル一枚でいるわけにもいかないからお風呂につかりながら話すことにした。

「………それで?なんて男のふりしていたのよ?しかもあっさりばらすし。」

「別にそこまで隠すことでもないけどな。昔は普通に女の格好とか口調とかしてたんだぞ?もともと体格が男よりだったとか男の服のほうが似合うとかスカートが落ち着かないとか色々理由はあるな。
まあ1番の理由はあれだ。」

「何なの?」

「げ…地元がこう…なんというか…個性的というかキャラの濃い奴が多くてな?
普通の女の子じゃあ影が薄くなるというか…なにかしらの強烈な個性が欲しかったというか…」

「………なんか、ゴメン」
「…気にするな。」

こんな個性じゃないと存在感ないって…どんな場所よ…。






「そういえば、あなたとあの子供の関係ってなんなの?あ、妹様って言わなきゃダメ?ていうかあの子は?」

あ、ナイスよジュンコ。ちょうど聞きたかったことね。

「あんたたちまで言わなくていいよ。フランドールちゃんかフランちゃんでいいさね。ま、俺はある館で週三回くらい働いてたんだがな。そん時の仕事が妹様の付き人って訳だな。
いまここにいるのは俺の恩人の主人と館の主人…ちなみに妹様の姉で雇用主だな。二人のご意向で妹様に社会勉強させることになってそれに同伴させられたって訳だ。
そして今は妹様は自室で眠ってるよ。寝かしつけた後で風呂に入ろうとしたらボイラーが爆発してな。」

「爆発って…そんな音ありました?それに社会勉強って?」

「あしたの昼には直すさ。音がなかったのは近くの森のなかに家建ててそっちに住んでるからな。
社会勉強っていうのは実は妹様は以前気が少々触れておられていてな。それが最近治ったので外の世界のことを自分の感覚で知るっていう事だ。だからちょっと特別待遇なんだよ。
だから友達とか信頼出来る相手とかまだまだ少なくてな。そういうのになってくれると助かる。」

「分かったわ、お友達になってあげる。ジュンコにももえもいいかしら?」

「分かりました!色々楽しい事とか教えてあげますよ!」

「了解しましたわ。可愛い服とかあんなポーズとかこんな事とか……ネタきましたわーーーーー!!!今のうちにネームをーーーーー!!!」

「ももえ!?…行っちゃった。すいません明日香様、夜さん、ちょっと行ってきますね。」

「またか……ほどほどにしとくようにね。」

「後で見せろ。中身アウトなら没収だ。」

「もう聞く耳もたないとおもいますけど………はあ。」






「そういえば昼間とかなりフランちゃんの扱い違うわね?」

「扱いゆーな。まぁ俺は二十四時間三百六十五日従者してるわけじゃないしな。雇われ従者みたいなもんだ。ある程度は気を抜いたりしてるよ。」

「…やっぱり女の子ってわかるとその口調違和感あるわね。体と声があってないっていうのかしら?此処なら埋もれることもないだろうし戻したら?」

「根付いてるから無理だ。さて、そろそろあがるかなっと。」

「…ちょっといい?今度の夜についてきてほしい場所があるんだけど。」

「逢引きか?悪いが百合の趣味はないぞ。」

「違うわよ!行きたい所があるけど一人だと心細いだけよ!」

「冗談だよ。妹様も一緒でいいか?てか一緒だ。」

「確定してる!?まぁいいわよ。」

なぜかしら…なんかあの子が滅茶苦茶にしてしまう予感がするわ…。

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どうでもいい作者の解説

というわけで夜は実は女の子でした。完全男口調の女の子にした理由は本編で夜が説明したのと同じですが付け足しとして普通のキャラじゃつまらんとおもったからです。
また気が触れていた事について、明日香達はなにかしらの精神病だったと思っています。そのため友人の件について軽い気持ちで了承したわけです。
えっ、ももえが変?きみがなにいっているのかわけがわからないよ。

-5-
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