小説『繰り返し一粒』
作者:氷菓()

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『どうしてっっ..?』

扱いやすかっただけ。

「未来?」

なんでも思い通り。

「未来ってばっ!?」

こんなにもなるまで転がされた......
「きゃあッッ!?」

私。

繰り返しの一粒。

『り、凛................?』

なんて事をしちゃったんだろう。
凛が海斗に見えて..............................
凛を.........凛を...............

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっっっ!!』

「未来っ........」
この匂いは.....................
海斗...?

『な、なんで..........』
「心配したよ。殴られたって聞いたから」

海斗のせいだよ。
なのに、なんで抱きしめるの?ねぇ。
『茱萸と付き合ってるの.......................?』

「.........................」
なんで、なんで?
何も言わないの?否定しないの?

『きゃあっ!な、何すんのっ!』
理解するのに時間が掛かったけど
床に押し倒された事が分かった。
頭をひどく打った。

痛い。痛いよぉ...........

「気付かれたんなら.....................................これで終わりだ」
『いやあぁぁぁあああああッッッ!!!!』


何分経ったんだろう?

海斗は最後に「じゃあな。未来。また、デート行こうな」
と言って何処かに行った。

これは、
私が妄想した先だったはずなのに。
甘くなんかなかった。
抵抗しても刃向えなかった。
まるで操り人形だ。

証文品扱いなんだ。きっと。

こんなに踊らされて馬鹿みたい。

「愛してたと伝えたのは、
飼いならすための餌ですか?..........................ぅぇふぅ.....ぇぅっ。」

ココロモカラダモ、

傷ダラケ。

第三章完〜操り人形〜

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