小説『繰り返し一粒』
作者:氷菓()

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二人は口づけをしていた。

嘘.........。
今まで「愛してる」と伝えたのも嘘...?

海斗.....

なんで?

視線を鞄の方に戻し、鞄の中から私は
小さなクマのぬいぐるみを取り出した。

『これを貰って舞い上がって馬鹿みたい.........』

いつかの記憶が蘇る。

「未来愛してる」

と伝えたのは、

「未来好きだ,,」

釣り上げるための餌でした。

「未来だけしか俺...愛せないよ。」

中身なんかどうでも良くて、

「これ、未来が欲しがってたから..」

新しいものが欲しかっただけ。

ワタシハシゼント
ヌイグルミヲ........................................

ザクッ。

ぬいぐるみが泣いているような気がした。

第二章完〜初めから全部嘘〜

-6-
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