二人は口づけをしていた。
嘘.........。
今まで「愛してる」と伝えたのも嘘...?
海斗.....
なんで?
視線を鞄の方に戻し、鞄の中から私は
小さなクマのぬいぐるみを取り出した。
『これを貰って舞い上がって馬鹿みたい.........』
いつかの記憶が蘇る。
「未来愛してる」
と伝えたのは、
「未来好きだ,,」
釣り上げるための餌でした。
「未来だけしか俺...愛せないよ。」
中身なんかどうでも良くて、
「これ、未来が欲しがってたから..」
新しいものが欲しかっただけ。
ワタシハシゼント
ヌイグルミヲ........................................
ザクッ。
ぬいぐるみが泣いているような気がした。
第二章完〜初めから全部嘘〜