小説『繰り返し一粒』
作者:氷菓()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

朝が来た。

昨日の事はよく覚えてない。
いや思い出したくないだけなのかもしれない。

ただ、分かるのは....
君から貰った人形が無くなっているという事だけ。

『そろそろ...行かないと遅刻しちゃうな...』

私は普段と変わらない様子で朝食を食べ、
学校に登校した。
皆幸せそうだ。
彼氏と一緒に登校して...

「未来ーーー!おっはぁーーー!」
『凛...おはよう。』
「ねぇ、茱萸彼氏出来たんだねぇー」

茱萸、その名前は今一番聞きたくなかった。

「相手は誰なのかよくわかんないけどー
めっちゃ幸せそうだよね。いいなぁーーーー茱萸」
『...............さい。』
「ぇ?」
『うるさいッッッッッ!!!!』
私の声が辺りに響き渡る。
皆不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
「ぁ,,,ご、ごめ..」
凛は泣きそうな顔をしていた。
その顔を見て私は我に返った。
『ぁ,,,,,』

声が震えて上手く言葉に出来なかった。
私は気まずさに耐えきれなくて教室に逃げ込んだ。

-8-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




EXIT TUNES PRESENTS Vocalodream(ボカロドリーム)feat.初音ミク(ジャケットイラストレーター 左) 【数量限定オリジナルマウスパッド&ストラップ付き】
新品 \1721
中古 \890
(参考価格:\2000)