小説『繰り返し一粒』
作者:氷菓()

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なんで....
凛にぶつけちゃったんだろう...?
悪いのは凛じゃないのに....私...........

「初音さん」
誰かに話しかけられ私はその声の主を見た。
『巡音さん,,,』
あまり話したことのない女の子だ。
「貴方,,,,,海斗と付き合ってるの?」
付き合っている,,,,,,
どうなのだろう。なんて言えばいいんだろう。
浮気されてますなんて見ず知らずの人に言えない。
『よく..分かりません。』
「そう。
もし付き合っているなら別れなさい」
私は巡音さんの言葉に耳を疑った。
何故、なんの根拠も無しに
命令されなきゃいけないの?

自然と怒りが込み上げてきた。

『貴方は.....何を知ってるんですか?』
「知ってるわよ。
茱萸が言ってたわ。貴方が付き合えとせがんできて
しょうがなく付き合ったって。」
何を言ってるの....?

私は彼に好きと伝えただけなのに。
どうして,,,?

『貴方は.....茱萸とどういう関係なんですか?』
「私は茱萸とは友達よ。茱萸が教えてくれたの。」

-9-
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