小説『銀魂 ``最後の指令``』
作者:羅海()

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―広間―



「美味いな…。流石、女だ!!」


次の日当番の桂が、明日もやってもらおうと企んでいるのか、そんなお世辞を吐く。


「そりゃ、ありがとな。明日は、もっと美味いの作れよ?小太郎、辰馬、晋助。」
「う゛…」


桂が、スプーンを止めた。作戦失敗だと、思ったのだろう。


「…銀時、これは何だ?」


晋助が銀時に問う。


「……ああ。それは…俺がうっかり鍋に落とした、ポテト…うぐっ」


銀時の返答の後の一瞬で、口の中にスプーンを押し込む。
少ししてから、スプーンを口の中から出す。


「ゲホッ…何すんだ!」
「ポテトを食ってもらっただけだ。」


と言って、カレーをまた食べ始める。


「……俺の唾液も一緒に食べた。」
「ゲホッ!!!」


晋助がむせる。


「気色悪い発言すんじゃねぇ!!」
「でも、そうなるじゃーん!」
「てめぇー…」


銀時は、晋助がむせるのを狙っていたようで、ニヤニヤしている。


「まぁまぁ、喧嘩しないで、食べるがじゃ、うまいのぉー。」


辰馬がそういいながら、食器を運んでいる。


「陽那日、美味かったじゃき。またよろしゅうな。」
「おう。ありがとう。」

-5-
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