―広間―
「美味いな…。流石、女だ!!」
次の日当番の桂が、明日もやってもらおうと企んでいるのか、そんなお世辞を吐く。
「そりゃ、ありがとな。明日は、もっと美味いの作れよ?小太郎、辰馬、晋助。」
「う゛…」
桂が、スプーンを止めた。作戦失敗だと、思ったのだろう。
「…銀時、これは何だ?」
晋助が銀時に問う。
「……ああ。それは…俺がうっかり鍋に落とした、ポテト…うぐっ」
銀時の返答の後の一瞬で、口の中にスプーンを押し込む。
少ししてから、スプーンを口の中から出す。
「ゲホッ…何すんだ!」
「ポテトを食ってもらっただけだ。」
と言って、カレーをまた食べ始める。
「……俺の唾液も一緒に食べた。」
「ゲホッ!!!」
晋助がむせる。
「気色悪い発言すんじゃねぇ!!」
「でも、そうなるじゃーん!」
「てめぇー…」
銀時は、晋助がむせるのを狙っていたようで、ニヤニヤしている。
「まぁまぁ、喧嘩しないで、食べるがじゃ、うまいのぉー。」
辰馬がそういいながら、食器を運んでいる。
「陽那日、美味かったじゃき。またよろしゅうな。」
「おう。ありがとう。」