小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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西暦20XX年 PM20;23 世界は核の炎の包まれ・・・ている訳でもなく、普通に地球は回り時間は流れ、人々も普通に生活している。今こんな哲学的と言うか、若しくは当たり前のことを如何にもらしく考えている俺にも普通に時間は流れ、あと14時間もすればまた何時ものように学校に通っているだろう・・・

まあ最も、この目の前に猛スピードで迫ってくる鉄の塊(トラック)が無ければの話だがな!?
そうこうしているうちの凄まじい衝撃を感じ、俺の意識は途切れた。
主人公side out

何か白い空間に一人の男がいた。
「え?何処ココ?俺また道に迷った?」 
初のセリフがこれ。何処かずれたやつだ。
混乱している男に一人の女性が声をかける。
「おや、気が付いた?」

主人公side
何処だよ此処は。今俺の心境を表すにはこの言葉以外ない。
「おや、気が付いた?」
後ろから声をかけられ俺は振り向く。目の前に美人がいた。
「・・・えっと、どちらさま?ココ何処?俺トラックに轢かれたと思ったんだk・・」
「うん、轢かれたよ?いやしかし、人間相手とはいえ美人て言われると照れるね。状況把握は大丈夫みたいだね。」
いえ、全然です。と言うか俺口に出したっけ?しかも人間相手ってこの人、人間じゃないみたいな言い方・・
「うん、私は一般のイメージで言うとね、全知全能であり森羅万象の理すべてを司るといわれる存在だよ。」
「つまり神?」
「そうだよ?」
「GOD?」
「YES」

俺の神に対するイメージを返せ。神、信じてなかったけど。
主人公side out

side 神
信じてなかったんだ。ま、いいけどね。変に盲信されて犯罪に走られるより。じゃ、本題に入りますか。
「ところで君、転生する気ない?」
「転生?輪廻転生のこと?」
若いのに普通使わない言葉知ってるね、この子。
「えっとね?この間、私の部下が馬鹿やって一人の男を殺しちゃったの。で、その部下はその男の魂を別の世界に転生させてしまったの。」 
「殺しちゃったって、ノリが軽いな、おい。ていうかその転生とやらに問題でもあるのか?」
「転生自体に問題は無いの。でも、その男の魂はその世界にとってイレギュラーなの。だからそのバランスをとるためにもう一人転生者が必要なのよ。だから、君に頼みたいの、どうかな?」
さて、同意してくれると嬉しいんだけど・・
神side out

Side主人公
威厳のない神(仮)転生するようお願いされた。
「(仮)って酷くない!?しかも威厳のないって!」
む、そういえば心読まれるんだっけ。仕方ない。
「因みに、断るとどうなるの?さらに言えば何で俺なの?」
そう聞くと神は困ったように言った
「断られたらまあ、仕方ないよ。次の転生、つまり来世に回ってもらうよ。それで、君にお願いする理由なんだけどね?」
「理由は?」
「君の死因は私のミスだからなんだ。てへ☆」
両人差し指を頬に当ててはにかむ神(仮)
「てへ☆じゃねえよ!何が森羅万象の理を司る神だよ?!俺が死んだの思いっきりお前のせいじゃねえか!」
「仕方ないよ!件(くだん)の部下の処罰とか出張とかで忙しかったんだから!私も大変なんだよ?!」
いろいろ言い訳を始める神(仮)。まあ、なんだかんだ言っても俺の答えは決まっているけど。
「で、転生のことだが」
「引き受けてくれるの!?」
「引き受けるのはいい。ただし、幾つか聞きたい。転生後、今の記憶は残るか。」
「のこるよ?そうしないと転生者のくくりから外れて意味がないからね。」
「もう一つ。転生後の世界ってどんな世界なんだ?」
戦争ばかりの世界とかは嫌だしな。
「大丈夫、戦争とかは起こってないよ。みんな大好き魔法少女の世界だよ。」
(秘○のアッ○ちゃん?)ならいいか。
「(今心の底で小さく何か聞こえたけど大丈夫かな?)じゃあ、転生してもらうけど何の力もないと危ないかもだから、三つまで力をあげるよ。もっとも、世界を壊しちゃうような危ないのはダメだけどね!」
「(魔法少女の世界で危ないっていったい?)じゃあ、折角魔法のある世界なんだから魔力は欲しいな。」
「一つ目は魔力ね、りょーかい!すごく強い魔力をあげる。」
今の一言ですごい不安になった。大丈夫・・・だよね?
「二つ目は・・・そうだな、とりあえず身体能力の高い身体で。」
何事も身体が資本と言うしな。
「きちんと考えてるんだね。うん、わかった。身体能力、と。」
「三つ目は・・・・・・思いつかないな。保留って可能か?」
「一応可能だよ?」
「じゃあ保留で。本当に必要になったら頼む。」
「・・わかったよ。その時になったら願ってね?」
じゃあもう大丈b・・・あ!
「そういえば、魔法を使うのに道具って必要なのか?」
「一応デバイスっていう道具が必要だけどそれくらいならサービスで付けてあげるよ?」
「それは助かるな、ありがとう。」
嬉しい予想外に顔がゆるむ。
「・・///お、お礼はいいよ!こっちがお願いしてるんだから!//デザインとか機能は自分で設定してね!じゃあ転生するよ!?」
「ん?ああ、頼む。」
こうしてまた、俺の意識はなくなった。
主人公side out

神side
吃驚した。いや、びっくりした。あの子の笑顔、すごい破壊力だった。あー言うのをギャップ萌えって言うのかな?あの子、真っ当に育てば女たらしになるかも。さて、私もがんばりますか!

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