プロローグ
善意とは禍だ
それはこの世界にとって、である
無垢なる善意が禍を呼び、和解の思いが惨劇を招く
よく聞く言葉である
くだらない善意や、くだらない同情のせいで死んでいく仲間
俺はいやだった
戦争ってのは、本当に嫌だな・・・・・・・・・・
「逃げろぉおおおお!!次のミサイルが来るぞぉおおおお!」
「くそぉおおおおお!!こんなところでぇえええええええ!!」
銃弾が飛び交い、レーザーやミサイルが飛び交うこの世界
未来の日本だ
和平が崩れ、くだらない善意のせいで、くだらない情のせいで俺達の国は見捨てられた
俺達は何を間違えたのだろうか?
結果的には良い方向とわいかなかったが、それでも他国との和平は続いていた
でも、何をしくじったらこうなったのだろうか?
俺はそう思いながら、銃をそこらへんに捨てて、どうせ朽ち果てて行くだろうと思い、その場で寝むりにつくのだった
次に目を覚ますときは、死んでいるか、もしくは生まれ変わった日本になっていればいいのだろうと、そう思いながら