小説『ソードアート・オンライン 未来から転生した魔王少年のお話し』
作者:沙希()

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プロローグ?




現状把握とは得てして場合によっては必要な時があり、不要な時もある
戦士や戦争をする者にとっては必要不可欠なものであり、常に死ととなり合わせな場合がある
さて、言わせてもらおうか




「ここはどこだ、ババァ」




真っ白い部屋の中で、胡坐かいて座り俺はテーブルに置いてある茶を一口飲みながら金髪で長髪の女に話しかける
うん中々旨いな




「で、ですから、私はマーテルという神でして「だからそれはもういい。ここはどこで、何で俺がここに居るのか聞いてんだよ。思考回路が行きとどいてねぇのか、ババァ」さっきから聞いていれば、ババァ、ババァって言うのはやめてください!!これでも私はピチピチの1200歳ですよ!!」




「十分なクソババァな年齢じゃねぇか」





「人間の年齢にしてみれば20代くらいなんです!!もう、ホント失礼な人ですね、アナタは。今まで出会ってきた中でヒドイ転生者です」





「あん?なんだよ、転生者って?食えんの?」





「食えませんよ。転生者とは、まぁ、有体に言えば死んだ人間が別の世界にチート能力を持って転生する人の事ですね」





「へぇ、じゃあ俺も転生者なのか?」




「はい。ですが、アナタの態度で転生させる気が失せました。これから死んでください(ふふふ。これで泣いて懇願する姿が目に浮かびます)「あ、別にそれでいいや。」って、はいぃいいいい!?」




「いや別に、そんな面倒くさいことしたくねぇし。それに転生した所で死んだら意味もねぇだろ」




「でででで、ですが転生ですよ!?チート能力を持ってハーレムですよ!?オリ主無双なんですよ!?」




「とりあえず何言ってんのか知らんがどうでもいいわ。死んだら死んだ、それでいいさ」




「・・・・・随分と消極的ですね」




「楽観的と言って欲しいね。それと聞くが、さっきハーレムとか言ってなかったか?」




「え?あ、はい。あ、もしかして行く気になりま「いや、全然」じゃあ、なんで聞いてきたんですか!」




「ハーレムって聞いて思い出したけどよ、そんな事を思ってる奴は大抵死亡フラグ立ててるか、死んでるだろ?」




ま、なんとなくそう思った事だけどな
俺がそんな事を言うとババァは驚いた様な表情をして、何やら古い本を取り出した
何故か本には閻魔帳と書かれてある・・・・・・明らかに場違いだ




「当たってます。ハーレムとか、オリ主とか言っていた転生者全員・・・・・・・・・・・・・死亡フラグ立てて死んだりもしてます」





『も』とうことは死以外で何らかの理由がある奴が要るのか
はぁ、なら俺は嫌だね、転生なんて
これは楽に死んだ方がマシだな




「という訳で電気ショックねぇか?一発頭か心臓にぶち込んでくたばろうと思うわ」





「いや、ダメですからね!?ここで死んだら私の名目が立ちませんから!!」




「なんだ、ないのか。じゃあ、アンタが首絞めて殺してくれ。刺されるよりかはまだ良いかも」




「だから、なんで死に直行するんですか!?あぁもう聞きわけの無い人にはこうです!」




そう言ってババァが俺に抱きつき、頭をナデナデする
その瞬間、俺の怒りのボルテージが急速に急上昇し俺はババァを蹴り飛ばす




「明日菜以外に俺に触れんじゃねぇ!!」ゲシッ




「キャウンっ!い、痛いですよ!!いきなり女の子を蹴り飛ばすとはそれでも人間ですか!?」




「生憎と、俺は好きな奴以外に抱きるかれると無性に腹が立つんだ」




「あ〜、確か、飛野 明日菜さんでしたっけ?」




「なんだ、知ってんのか?」




「これでも神様ですから!アナタの記憶を読み取るくらい造作もないです」




プライバシーのへったくれもない技だな、おい
取り敢えずまぁ、死ぬ前に・・・・・・・・・・・・コイツを生き埋めにするかな




「ま、待ってください!!ちょ、そのスコップどこから出したんですか!?」




「俗に言う、ご都合主義だ」




「随分と都合が良いですね!?」




「それはこの作者の使用だ」




「全く以て迷惑です!」




「遺言はそれだけか?」




「ま、ちょ、せめて恋人を作らせてから死なせて下さい!」



なんだこの漫才は
取り敢えず話の腰が折れたので修正させる事にするか




「で、だ。なんで俺がここに居て、そんでなんで俺が転生しないといけないんだ?」





「えっとですね、アナタが此処に居るのは偶然死に急いでいるアナタを見つけました。そしてアナタは、生まれ変わった日本になればいいなぁと思ったので転生させる事にしたんです!!」





まさかの好都合な提案を神様が出しやがった
この好機、逃すべからず!!
これでまた明日菜や、仲間たちと笑って暮らせる




「あ、因みに行っときますけど日本と言ってもアナタの知る日本とは全く違いますので、あなたのお知り合いはいませんよ?」





「5秒くれてやる。死神に祈りでも捧げて安らかにくたばれ」





「待って、待ってください!!頭にぐりぐりと銃を押し付けるのはやめて!」




「・・・・・・で、その俺が知っている日本ってのはどういう所だ」




「あ、もしかして行く気になりまし「場合によっては、テメェはコイツ(ガトリング砲)でハチの巣にしてやる」・・・・・・・・・・・・・え、えっと、その、アナタの知る日本よりかは平和です・・・・はい」





「ほぅ・・・・・・・」




俺の知っている日本より平和、ねぇ
ビームやレーザーミサイルや弾丸が飛び交う世界より平和ってことは、今頃党論とかそんな感じの時代なのか
なるほど、確かに“平和”だ




「よし分かった。転生する」




「ほ、本当ですか!!いや〜、良かったですよ本当に。転生してくれなかったら、私はもう職業的にリストラされて下界に叩き落とされる所でしたよ」




「その為に泣きながら懇願してたという訳か。まぁいいか。取り敢えず、とっとと転生させてくれ」




「はい!あ、その前に。あの、特典についての何か御所望「ねぇよ。付けたいのなら適当に付けろ」はいは〜い♪分かりました♪(にゃふふ。なら、あの特典を与えましょう♪)ではでは、エミル・キャスタニアさん!良き旅を!」




「待て、俺の名前は相楽 阿久戸って、なんだこりゃあああああああああ!?」




神が俺に変な名前を付け、俺は突っ込もうとしたら立っている感覚が何くなり、下に降下する様な感覚に襲われたと思ったら穴が開いていた
俺はそのまま間抜け面をして落ちて行き、神が手を振っている事に俺は正直イラっときた

-2-
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