小説『なんやかんやで赤龍帝』
作者:黒鋼()

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えー、――史上最強の存在――が停止中の間、お久しぶりです。
コレ、まぁハーメルンさんの方でもやってるんですが、盗作じゃないですよ?
ユーザー名の方は『黒鬼』になってますけどね。

――史上最強の存在――が注目度ランキング一位になっててビックリです。
ありがとうございます。
えー、よろしければあっちもこっちも読んでくださいお願いします。

ということで……、ダラっといきましょう。





第一話「なんやかんやで転生憑依」




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なんやかんや。



なんて素敵な言葉だろう。

よく分からない時、色々あってはぐらかす時、説明が面倒な時。

そんな状況にこの言葉は最適だ。



タンスの角に小指をぶつけて、悶絶してたらタンスが倒れてきて、

多大なダメージ被っている中、タイミング良く地震が発生。

家まで崩れて死んじゃって、

気が付いたら何処までも真っ白な空間で自らを『神』と名乗るイタ過ぎる老爺に爆笑されている。

そんなよくある日常にこそ、使っていただきたい。



『なんやかんやでこうなった』



さて、いきなりだが話を進めることにする。

この小説に流れやらストーリーやらを求めるのは無粋である。

だって作者が暇つぶしや行き詰った時にコレ書いて遊んでんだから。



どうやら転生とやらをするらしい。

誰が?

話の流れ的には自分しかいなさそうである。



「ここまで無気力無関心で運もやる気も無い奴は初めてじゃ。
 
 面白いから転生させてやる。

 (死に方があまりにも無様過ぎるからのぅ……、運勢を最高レベルに上げてやろう…)」



わぁお、何ともありがたいお言葉。

いらん事まで考えてそうだが、まぁいいだろう。

感動の余り、話の途中で寝てしまったほどだ。



叩き起こされました。



なんやかんやで『ハイスクールD×D』なるものに転生するようだ。

小説らしいのだが、

そんなもの文字が視界に入った瞬間に我が体内に宿る睡魔がテロを起こす俺には無縁の物だった。

『チート』やら『特典』やらをくれるというのだが、面倒なので任せておく。



手続きなどが終わり、寝転んでいた所に大きな穴が空いたので落下する俺。



そして………。



「おめでとうございます。 元気?な男の子ですよ」

「おお、よく頑張ったな!」

「ええ、この子が私達の息子よ!」



転生完了の様である。

泣くのは疲れるので泣かない。

だが、心配されたので、とりあえず泣いてみる事にした。



「おぎゃー(棒読み)」

「うわ、なんてやる気のない泣き声……」

「まるで死んだ魚の様な無気力な眼をしてますよ」



分娩室で医者と看護師に心配された。

なかなか難しいものだ。

前途多難である。



赤子は寝る事こそ仕事である。

早速寝てみると、目の前に大きな赤い龍がいるではないか。

とりあえずココでも寝る。



『おい、何の反応も無く寝るか!?』



怒られた。



『今代の相棒は随分と変わっているな……、しかもまだ乳児ではないか』



俺は念話的なものが出来るらしく、意思疎通には問題無い。

聞く話によると、目の前の龍は『赤龍帝ドライグ』。

この世界には天使やら悪魔やら、堕天使やらも居るそうな。

存在自体が中二病みたいな奴が、

『二天龍である俺を宿すとは……、何とも数奇な運命だな(キリッ)』

とか言っているのだ。



……きっと誰かに構って欲しいんだろう。

めんどくさがりのこの俺ですら『話相手くらいはなってやろう……』と思うほどだ。

なかなかの強敵である。



『……全部ホントの話なんだが』



おお、そうかそうか。

うんうん、そうだねー。 ホントそうだねー。



『全然信じて無いだろう!? ……はぁ、こんなので白いのに勝てるのか……?』



シロ?

飼い犬かい?



『違う。 ライバルの様なものだ』



おいおい、いくらボッチだからって犬がライバルですかい……。

冗談でも笑えないぜ。



イジリ倒しているとドライグが泣いてしまった。



『乳児にすらまともに相手してくれない俺って……』



いや、普通に考えて乳児は無理があるだろ。

そこは俺だから諦めて。



こんな感じのノリで月日は過ぎていくのであった。







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