小説『IS  とある転生者の不運転生 』
作者:影薄(影薄のブログ)

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第五十話 聖戦 序章


〜白神家 トンネル内〜

すでに一日が経過しており現在自宅地下のトンネル内を走っています。ちなみに島浮上前に到着する予定でしたが後5分で浮上する時間で島到着は約1時間後です。やば。

「ももももも申し訳ありません!総帥!」
ちょwビビりすぎだぜ木下少尉

「いえ、大丈夫です。そのくらいかかってもらった方がありがたかったかもしれません。各国に我らの島が浮上したのを知ってもらわねばなりませんから。」

「総帥、もしかしたら時間がないかもしれませんのでココで着替えてください。」
崎村中尉...持ってきていたんですね、着替え。でもそれなんかまさに皇帝?みたいな格好で嫌なんですけど。

「はぁ...分かりました。あ、ヴァスティ大尉?」

「ん?なんですかそーすい。」
私じゃなかったら不敬罪で処刑してた。

「あなたに親衛隊と防衛隊の一部...合計で中隊規模とハイウォーリアのメアフレーム版を与えるのでその混合中隊を率いて第一大隊とともに日本に侵攻してください。」

「ん?なぜ?」

「日本にはIS学園があります。日本が降伏してもIS学園は戦い続けるでしょう。いくら卓越した操縦技術と指揮能力を持つ藤堂鏡子中佐でも織斑千冬や各国の代表候補生がいるIS学園はキツいでしょうから。」

「なるほどねぇ。まぁ私たちでも代表候補は止められるって根端だろうけど。まぁ、なるべく殺さないように頑張るよ。日本は死にうるさいし。」

「ですね。そうしてください。」
まぁ、ヴァスティ大尉と親衛隊だけでどうにかなるわけないですけどね。

「総帥、浮上時間となりました。」

「分かりました。兵器や人は全て隠してありますよね?」

「はい、ですが建設物は間に合わず....。」

「構いません。もう少し急いでください。」

「は、ひゃい!」
だからビビりすぎだぜ木下少尉。

 *
 *
 *

〜演説会場〜

ついたすぐにあれよこれよと連れてこられました。怖い。もうすでにほとんどの士官、下士官がこの会場にいます。あとは全世界のTVジャックを待つだけです。

「総帥、予定通り各国どのチャンネルもマスコミが特番を組んでこの島のことを放送しています。アフリカ系や一部以外はジャックせずともいけそうです。」

「了解しました。では、ジャック完了した30秒後に放送を開始しましょう。」

「ジャック完了!30秒前!」
ドタキャンしてぇ...緊張します。

「分かりました。」

「5...4...3...2...1...0!」

カメラ起動確認

「全世界の諸君、我々は先程から騒がれている浮上した島、パージを領土とするシュヴァルティージャ皇国、そして私は初代皇帝白神 怜である。さっそくだが我々シュヴァルティージャ皇国は貴国らに宣戦布告する。なぜ?と思う者もいるだろう、いや、全世界の皆がそう思っているだろう。我々はある共通の目的の元に集結した。その目的とは全世界男女平等である。この世界をあるべき姿、男女平等に向かいつつあった世界に戻す、いやそれを超え、完全なる男女平等にするのが我々の目的であり国是である。しかし、それを実現させるためには女尊男卑となってしまった各国を元に正すためにISという悪魔の兵器を破壊し、男女平等を唱えていたのにも関わらず、女性至上主義となってしまった愚かなIS関係者を裁かなければならない。そう!これは戦争という名を語ってはいるがこれは裁判である!我々は世界を裁く権利がある唯一の国だ!なぜか?我々は唯一の男女平等国家だ。理由はそれだけで十分である!全世界の人間たちよ!この世界はおかしいとは思わないのか!篠ノ之束という悪魔が作り上げた悪魔の兵器で、人々は混乱し、男女に再び差ができた!いや、それ以上に悪化したといえよう。女性の誘いを断れば刑務所に入れられる男性たち、裁判で明らかに女性が悪くとも男性が裁かれるという不平等さ!長年訓練し努力した各国の軍人たちはISの台頭によって場所を奪われ日陰者となったり解雇されたものさえいる!たった一人の天才に!全世界が惑わされ、人類が誤った方向に進んでいくのをおかしいとは思わないのか!我々は男女平等にすべくある兵器を開発した!それはメアフレームという男性であろうが女性であろうが誰しもが扱うことができる完成された兵器である!このメアフレームを持ってして我々シュヴァルティージャはIS及びIS至上主義者を裁き、男女平等の世界を作るのだ!だが、諸君も一方的に攻められるの納得いきまい?これでは弾圧だと。我々とてそんなことされたならば納得いかないだろう。そこで私はココに世界修正連合の結成を宣言する!この演説終了後一時間以内にISコアを一個以上破壊し、IS至上主義の高官を粛清し、連合への加盟希望を出した国を世界修正連合加盟国とし、共に世界を修正する仲間として受け入れようではないか。あとは諸君ら次第である!諸君らの良き連絡を心待ちにしている。」
カメラは止まったようです。・・・疲れた。でも兵にも少し演説しなきゃいけないですよね。

「我らがシュヴァルティージャ皇国兵士諸君、長い間立たせてしまってすまない。だがもう少しだけ付き合ってくれ。諸君らは戦争は嫌いか?だが戦争を人が死ぬという観点だけで分析してはならない、インターネット、飛行機、人工衛星、これらは戦争のおかげ生まれたものだ。戦争がなくては諸君らは自宅にいながら世界の情勢を知ることも遠くに気軽に旅行することも天気や宇宙の様子を知ることもなかっただろう。それでは今回得るものはなんだろうか?我々の国の人口は約1億で国力は全世界の国の合計と比べると70分の1と圧倒的に少ない。だが私は諸君らは一人一人が一騎当千の兵士だと思っている。そんな我々が今回の戦争で手に入れるのは新しい技術でもなんでもない、差別のない世界である!諸君!今回の戦争は嫌いか!」

「「「クリーク!ハイル!schwarze Gerechtigkeit judge!ハイル マイン フューラー!」」」

「ドイツ系軍人諸君、ありがとう。私も戦争戦争と言っているので攻めはできないがこれはただのクリークではない。聖戦、だが自爆ではない。世界をあるべき姿に戻す聖戦である。諸君らの活躍に期待する。ただちに持ち場に戻り、我ら、シュヴァルティージャ皇国を勝利に導くために動け!以上だ!」

「「「「ハイル、シュヴァルティージャ!」」」

「「「皇国万歳!総帥万歳!」」」

「「「hooray!hooray schwarze Gerechtigkeit judge!」」」
さて、会場を後にし、司令部兼旗艦 タケミカヅチへ行きましょう。私とて前線にて指揮をし士気を上げねば。私の代わりはいくらでもいますしね。

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あとがき


schwarze Gerechtigkeit judgeの略でシュヴァルティージャです。長いですね。

意味は黒き正義の裁判官です。

パージ島は英語でpurge 意味は粛清です。

まぁ私にしては頑張ったほうじゃないでしょうか。

感想お待ちしております。

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