第五十一話 聖戦 第一章
〜空母タケミカヅチ 艦橋〜
あれから30分が経過しましたけどドコからも来ないな〜。このままじゃ世界修正連合()だよ。
「総帥!アフリカ州のほとんどの国が参加を希望してきました!希望していないのはISを数機所持しているアルジェリア、リビア、エジプトだけです!」
あれ?イスラエルはIS持っていましたよね?アメリカのおさがり。
「不明ですがイスラエルも希望を出しています!」
ちょ、まだなにも言ってないんですけど。何なのこの通信士。
「総帥、アフリカの国々はいささか危険なところもありますがこれで石油が大量に手に入りますな。」
私の左隣に座っているドルア・ヴァンベルグ中将御年58歳
「ですね。というかビスマルク中佐。艦内くらい座っててもよろしいのでは?さすが立ちっぱなしは疲れるでしょうよ。」
私の右隣でイスあるのに座らない親衛隊隊長、ビスマルク・ビショップ中佐 今年で三十路。
「いえ!総帥とヴァンベルグ中将と並んでイスに座るなど恐れ多い!」
総帥威厳の欠片もなさそうな顔してましたけどね。さっきまで( ´ ω ` )こんな顔でしたけどね。
「まぁまぁビスマルク君、座りたまえ。命令だ。」
わぁ、おじいちゃんだ。しかも優しいおじーちゃん。
「は、はい!し、失礼します!」
ビクビクしすぎでしょうよ今年でもう三十路で妻子持ち。
「!?ほ、報告します!アメリカ合衆国が参加表明をだしました!」
!?はぁ!?あんな大国は絶対一時間でまとめられないと思ってたのに40分で!?
「アメリカからメッセージです!」
「読みたまえ。」
ヴァンベルグ中将、そこ私のセリフじゃないのん?
「は、はい!”我々アメリカは貴国を理事とする世界修正連合への参加を表明する。ISコア3機の破壊とIS担当長官を粛清した。画像も添付しておく。だが多数のIS関係者はロサンゼルス、シアトル、アラスカに逃げられてしまった。貴国ら世界を裁く世界裁判官と世界を取り締まる世界警察の我々が手を取り合い共にアメリカ、世界各国の”犯罪者”を粛清すること願う。”」
・・・・・なんかものすごい慌てて書いた文ですね。めちゃくちゃ。とりあえず連合の重要ポストとさりげなく応援をくれって言ってますね。
「北アメリカ大陸に向けたコンテナ艦隊は?」
「はっ!現在サンフランシコ近海にて待機しております。」
ふむ...。
「ではロサンゼルスのIS軍にバレないようにロサンゼルスに近づいてください。第一目標をロサンゼルスを占拠した犯罪者の殲滅です。残党がサンフランシスコに逃げないようにしてください。」
「了解しました!」
ふむ...やけに対応が早いですね。まぁ、アメリカの軍事基地に残っている我が国の兵もいますし、誰か流したのかな?むむむ。
「総帥!日本国も参加表明を出しています!」
あら?アメリカに言われたんですかね?
「こちらもメッセージがありますが...。」
「読んでください。」
「はい!”我々日本国は貴国を理事とする世界修正連合への参加を表明する。ISコアを1機破壊したがIS関係高官は大臣の秘書を逮捕しただけで終わってしまった。我が国のIS関係者は全てIS学園に逃げてしまい他国からの圧力も強いため至急応援を頼む。”だそうです。」
こちらはなんとも胃が痛いと分かるような文。
「藤堂鏡子中佐につないでください。」
「はっ!・・・・・・つながりました!」
『総帥!作戦8分前ですが何か御用でしょうか?』
ごめん、私が悪かったので露骨に眉をよせないでくれませんかね?
「あなたも日本国が連合に参加することを表明したのは知っていますね?」
『はい、存じております。』
「日本のゼネラルワンド社、ファリス社には日本国が敵になった場合を想定してダブデ級陸上戦艦が二両、新型のアレグレット?が30機隠してあります。」
『それは本当ですか!』
「はい、しっかり人員を配備し、藤堂中佐の部隊に加わることを連絡しておくので使ってあげてください。」
まぁ、初期型ですから本来の性能が発揮できるかは別として。
『はっ!ありがとうございます!この藤堂鏡子。かならずやIS学園を制圧してまいります!』
「頑張ってください。この戦いはあなたの活躍にかかっているのです。」
『はっ!ありがたき幸せ!では失礼します!』
ピッと切れる。
「ゼネラルワンド社、ファリス社内の兵士に藤堂鏡子中佐の指揮下に入れとメッセージを送っておいてください。」
喋らなくてもいいですよね。もう時間ないですし。
「残り2分ですな・・・・・・。」
重々しいすねヴァンベルグ中将。
「!インドネシア、シンガポールから参加表明が!」
「受けてください。」
これが最後の組ですかね。
「5...4...3...2...1...0!」
参加表明終了のお知らせ
「TVジャックは?」
「完了しています!」
「よし、ではお願いします。」
パッとカメラがつく。ヴァンベルグ中将とビスマルク中佐は映らないところに避ける。
「全世界の諸君!まったく残念だ!まさか参加表明をだした国がこんなにも少ないとは!諸君らがそこまで愚かだとは思わなかった。諸君ら愚かで愚かで仕方がないIS主義国を我々は裁く!ISが愚かではない、今までISで手を汚したことはないというのならば間違いである!諸君は覚えているだろうか?ISが初めて現れた、世界各国の多数のミサイルが日本に発射されたのを。あれを事故だと思っている者がいたらそれは救いようのない愚か者だが皆気づいているだろうハッキングされたと。では誰が?ここまでのことをできる技術を持つ者、それは篠ノ之束以外誰もいないと諸君らだって気づいているであろう!!ISを認めさせるために犯罪を犯したのだ彼女は!だが誰も死んでいないと愚かな事を言う者もいるので説明してやろう。まずミサイルを全弾撃ち落としたというのは時の有力者、現在の国際IS委員会のメンバーが日本国に命令した真っ赤な嘘である!!だが落ちたたった一発のミサイルで浅瀬の海だ。だがそこである少女は両親を亡くした!ISを認めさせるためにこんな大それたことを犯した篠ノ之束の犠牲となったのだ!その少女が両親を亡くし得た物は口止め料という莫大な金だけだ!両親を亡くした少女は何のケアもなく金だけを渡されたのだ彼女は!いや、彼女だけではない!世界各国あらゆるところでISによる死者は出ている!職がなくて餓死する者、IS反対運動をしたことによって言われのない罪で永久に牢から出られなくなった者、そんな者の上に成り立っている悪魔の兵器を使っているのだ貴様たちは!そんな悪の兵器に我々の正義の兵器、メアフレームが負けるはずがない!連合に加わらなかったこと、そんな悪の兵器を使っていた事を後悔するが良い!シュヴァルティージャ皇国兵士諸君!裁判の開始だ。世界各国の犯罪者を裁け!裁判開始!」
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あとがき
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