小説『詩みたいなもの- like the story』
作者:迷音ユウ(華雪‡マナのつぶやきごと)

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曇天の下
いつもより高く
遠い筈の空が近く感じられる
眼下の世界は
視界におさまるほどに小さい
広く感じられていたのに
本当はこんなに小さいんだ

あたりは薄暗い
街は活気を失っている
雲に閉ざされた牢獄
抜け出すのは難しいように思える

でも実は簡単だ

空が急に遠くなった

-17-
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