すなわち、『麩』(ふ)である!
ぶっちゃけ、私は麩を見下していた!
ふって…キミ!
たった一文字で何を頑張れると言うのかね?
かといって、丁寧にお呼びしてみたところで…『お麩』
お、お…OFFって…キミ!
『ねぇ!お母さん、今日の味噌汁の具って、なぁ〜に?』
『…お麩よ…』
『ファッ○オフ!』
…てな、感じだったのだが…
今、私の目の前にいる『お麩子』の様相は、
本来のものとは明らかに違っていた!
『ふーちゃんぷる』
確かに、彼女はそう名乗った!
【簡単レシピ】
ふーちゃんぷる(沖縄の家庭料理)
ふー少々
卵少々
ツナ少々
もやし多少
ちゃんぷる大量(嘘!…炒めるという意味です)
しおこ少々(塩コショウね)
醤油少々ゆ(しょーゆー事)
ふーちゃんぷるだか、
チャンド○ゴンだか知らねぇが…
卵に勝てるはず…
待て…まさか…そ、ん、な…馬鹿な?
レシピを、ふ、と見ると(麩だけにねwww)
誰だい…?
そこにいるのは?
たまこ…?『玉子』なのかぃ?
私は驚愕した!
ふーちゃんぷるとは…
麩と卵の融合!
すなわち、
食欲と、性欲のストリートファイト!
たま男「貴様!寝返ったか?」
たまこ「違うのよ!…おまぃさん!」
たま男「えぇい!黙れ黙れ!
夫のぁる身でこともあろうに
女人と不貞をはたらくとは、無礼千万!
なんたる侮辱!
そこになおれ!その首…ギギギ…」
???「落ち着きなよ…おっつぁん…へへっ!」
たま男「貴様…お麩子では、ないな?…なに奴?」
力石「へへっ!俺ァ『力石』ってんだ!」
たま男「忍びかっ?
おのれ!これでも食らぇ!」
力石「お〜ととととと!」
たま男「うぬ?
その身のこなし…
さては、ただのねずみではあるまい…?」
力石「俺ァ、伝説のシェフ!まずは食ってみな!
気まぐれ力石の『ふーちゃんぷる』をよ!」
私は、おそるおそる…それを口に運んだ…
その刹那!
口の中いっぱいに広がる春の木漏れ日が
冬眠していた森の動物たちをまるで優しい母親の接吻で
目覚めさせてくれるかのようなまったりとしていて
それでいてしつこくなくかといってもっそりしていると
みせかけておいてくっちゃらはぴはぴ。。。
くっちゃらはぴはぴ。。。
はれるやはれるや
さんたまりあ…
なんてこったい!
これが『麩』だと?
つづく。。。