「ウャー!!死んじまったー!!」
テンションが死んでも高い少年。
死んだ理由は、光の矢の様な物が腹をグサリと貫いたからだ。
「それにして・・・・・・此処は何処だ?」
光の矢に関しては何も考えていない少年。
いま少年は無世界にいる。
「済みませんの!!済みませんの!!」
羽の生えた少女が少年に向かって走ってくる。
「ウャッ!!」
自分の服で少女は躓いた。
少年は心の中で、
おいおい、この子大丈夫か?
「突然ですが、本当に済みませんの」
「いや、何が?」
少年のキャラがいきなり変わった。
「私の名前はテテュスと申しますの」
最後の『の』と言うのは、口癖らしい。
「私のミスで貴方を殺してしまいましたの!!」
死んだ理由の光の矢は、テテュスのせいだった。
「で、俺は死後の世界に行っちまうのか?」
「普通はそうなんですの。ですが、今回は話が違いますので...」
「生き返らせてくれるのか!?」
その言葉を聞きテテュス、ギク!!という顔をした。
その顔をした後すぐに、
「死んだ人は生き返らせることはできませんの!!」
とはっきりと言い、何故か自慢げな顔をする。
その言葉に少年はガーン!!となった。
「生き返らせることは出来ないので、貴方には転生してもらいますの」
「何処にだ?」
そこでテテュスは悩みだす。
数分経ち、やっと決めた。
「FAIRY TAILの世界に転生してもらいますの」
その言葉を聞き、少年は拳を固く閉める。
少年はFAIRY TAILが好きだからだ。
「転生するに当たり、三つまで、希を叶えますの」
「うっしゃー!!じゃあ、金龍の滅竜魔道士にしてくれ!!」
勢い良く右腕を上に上げ、喜びを少年は表した。
「他には〜......武器が欲しいな」
少年は悩みだした。
「そうだ!!武器じゃなくて、とある魔術の禁書目録のフィアンマの第三の腕を使いこなせる状態で欲しい」
「ウワァッ!!スゴイ物を選びましたの。まあイイんですの」
その後少年は、
「後は無い!!」
「えー!?困りますの!!」
「じゃあ後で良いや」
「それなら、多分大丈夫ですの。最後に名前を決めるですの」
「名前・・・・・・フィアンマで」
「了解ですの。それじゃあ、飛ばしますの」
するとフィアンマの回りに光が出てきた。
「最後に言いますの!!顔や声、服装は全部フィアンマと同じにしましたの!!」
無世界で聞いたテテュスの声はそれが最後だった。