気づけばフィアンマは、白い天上を見ていた。
「気づいたか」
老人の声がした。
フィアンマはベットで横になっていた。
そのベットの回りはカーテンが付いていた。
此処は病院らしい。
「お前さん、急に空から降ってきてのう。此処(病院)に搬送されたんじゃ」
フィアンマが思うに、この老人が手当したのだろう。
老人の言っていた、「空から降って来た」と言う言葉に、フィアンマは呆然とした。
フィアンマが起きてから、すぐに出ることは出来るのだが、
「済みません。俺様はいま金ないんですが」
手を頭の後ろに置きながら、告げると、
「そんなら、そこのギルドで稼げばいい。金が溜まってから払うといい」
そう言われると、フィアンマは老人に礼を言い、ギルドに向かった。
フィアンマはそのギルドがフェアリーテイルと思っていたが、違った。
「此処は何だ?」
一先ず中に入ってみた。
結構広くて綺麗なギルドだ。
人数も多い。
取り敢えず掲示板の前で立っている人に話を掛けることにした。
「あのー、済みません!!」
その男の人は気づきフィアンマの方を向くと、
「見ない顔だな。新入りか?」
「い、いえ。このギルドに入りたいんですが」
「入会か?なら、バーで飲んでる青年に話を掛ければ入会完了だ」
そう言われ、フィアンマは青年に話を掛けた。
「あのー。ギルドに入りたいんですが」
肩を叩き、聞いてみると、
「もう入ってるじゃん。ギルド内に」
青年には酒の匂いがした。
物凄く臭い匂いだ。
完全に酔っ払っている。
「入会の方です!!」
「んん、分かった分かった。もう十分寝かせて〜」
その言葉でプチーン!!と何か頭の中で着れる音がした。
「さっさと起きろォォォォォォォォオオ!!」
青年を思いっきり殴り倒した。
「ぜーぜー」
怒りを一気に放出したため、息切れをしてしまう。
「うぉ!?」
青年は回りを見渡した。
正気に戻ったらしい。
だが、フィアンマが切れたせいで、ギルドの全員が黙ってしまった。
すると回りの人が、「ウリアの馬鹿野郎」と言いながら、青年を抱え、
「話は聞いた。少し待っててくれ」
男が言うと、バーの横に在るドアの中に入って行った。
さっきの男が言うには、青年の名前はウリアと言うらしい。
数分して、男が戻って来た。
手には何かを持っていた。
「何処に付ける?」
「何を?」
フィアンマは質問すると、ギルドの全員が何かをフィアンマに見せてきた。
目の前の男は手の平だった。
見てみると、紋章だった。
「帽子?」
「このギルドの名前は道化師の帽子(クラウン・ハット)だ。よろしくな!!」
男が言うと、フィアンマは首元を選び、付けてもらった。
「今日は、新入りを祝杯するパーティーだ!!」
男が大声で言うと全員が大はしゃぎ。
すると男がフィアンマに近づき、
「俺の名はファオだ。お前の名は?」
手を前に出しファオは聞いた。
「俺様はフィアンマだ!!」
そうして、フィアンマの道化師の帽子での生活が始まった。