「只今!!」
ドアを勢い良く開けて、ギルド内の空気を変えようと派手にやったが、相変わらず五月蝿い侭だった。
だが、一人を除いてだが・・・・・・
「お帰り」
ファオだった。
「・・・・・・ん?ウリアはどうした?」
すると、ズルズルと床を這って入ってくる青年が居た。
「・・・・・・た、すけ、て・・・・・・カク」
ウリアだった。
先程のクエストで、フィアンマに受けた攻撃が結構来ているのどろう。
するとフィアンマがウリアの横腹を強く蹴り飛ばしながら、ギルドの中に入れる。
「・・・・・・そ、それは酷すぎるだろ」
中に入ると、ピクピクと足を震わせながらも、ギルド内のバーに向かうウリア。
(どんだけ酒好きなんだ・・・・・・)
「ファオ今から病院に用事が有るから、ちょっと出るは」
「おう、分かった」
急いでギルドを出て、フィアンマは転生してから、目を覚ました時の病院に向かった。
チリンと、病院のドアに付いたベルが鳴る。
「先生、金を持ってきました」
中に入って直目の前にあるカウンターの前に立ち、この病院で会った老人先生を呼んだ。
「その声は・・・・・・?」
先生の声だった。
ゆっくりと出てくる先生はフィアンマの目の前に立った。
「・・・・・・遅れましたが」
金の入った袋をカウンターに載せ前に押した。
「悪いの〜」
緩やかに発せられた一言。
その後、先生は袋を開け、中に入っている金を保管した。
「お茶でも飲むかい?」
金を入れ終えると、フィアンマの方を向き聞いてくる。
「良いです」
そう答えると、直ぐに病院を去った。