小説『【FAIRY TAIL】金龍(アンタボガ)滅竜魔道士に転生』
作者:()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

気づけば俺は、崖っぷちに立っていた。


隣には俯いて何かをしているウリアが居た。


「うろろろろろろろろろ」


「吐いてんのか!!」


ウリアが履いている原因は、昨日俺が道化師の帽子に入った時のパーティーで飲んだ酒のせいだろう。


だが今はそんな事を言っている場合ではない。


目の前にはクエストの目的、畑を荒らしている集団達が居た。


行き成り第三の腕を使うのは、なんだかやる気が起きないため、始めは滅竜魔法で良いか。


「金龍の咆哮!!」


俺はブレスを放った。


この咆哮と共に放たれている、きめ細かな金。


その金は、人のありとあらゆる隙間に入り込み、皮膚呼吸を出来なくする。


だがそれ以前に、ブレスの火力だけで倒せるだろうが・・・・・・


結局集団は数百キロ程吹っ飛んだ。


追っ払った後、俺は俯いてるウリアの背中を摩り、吐き終えるまで待った。


今回のクエストの報酬は少ないが、病院で払っていない分の金は払える額だった。


「ウリア、さっさと帰るぞ!!」


既に治っているウリアの肩を掴むと、


「触れてんじゃねぇ!!」


俺の手を薙ぎ払った。


だが、その薙ぎ払う時の力が有り余り、崖から真っ逆さまに落ちて行った。


「うぎゃあああああああああああああああああああああ!!」


俺は一つため息を付き、後を追う様に落下した。


崖の麓は流れの激しい川が流れており、奥を見ると滝になっていた。


俺は一旦第三の腕を出し、腕で崖を掴み落ちるのを止めた。


「どうすっかな〜」


適当に考えているが、自体は申告だった。


だがそう考えている内に、ウリアは滝まで行ってしまった。


「話はえーよ!!」


俺は誰に突っ込んでいるんだ・・・・・・


そしてウリアは滝に落ちてしまった。


俺は諦めて滝のある方に行き、ウリアの生存を確認しに向かった。











「ウーリアー!!」


手を口の横に添えながらウリアの名前を叫ぶ。


だが返事は無い。


諦めて依頼主の所に向かおうとしたら、


「敵に背を向けるなど、殺してクレと言ってるも同じ!!」


草陰に隠れていたウリアが、俺の背中に向かって飛び蹴りを仕掛けてきた。


予想内の出来事だった。


その為俺は第三の腕を出し、ウリアを数メートル突き飛ばした。


「阿呆かお前は」


吐き捨てる様に告げると、ギルドに向かって俺は歩いた。

-3-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




コスプレ道具・小物/ FAIRY TAIL(フェアリーテイル)グレイ・ソルージュ ネックレス
新品 \500
中古 \
(参考価格:\980)