side三人称
フラン達が戻ってきた数分後、焼き鳥の眷属達は戻ってきた。
「あ、やっと戻ってきたね、焼き鳥。じゃー約束。守ってね?」
「あ、ああ。わかった。すまなかった」
そう言うと、焼き鳥は頭を下げる。
「もう一つは?」
「その件ですが」
返答は意外なところからきた。
「さく…グレイフィアさん、どうしたの?」
「お嬢様?まさかと思いますが…」
「え?あ、うん。素で間違えたよ」
そう言ってフランは愛想笑いをする。
「話を戻してもよろしいでしょうか?」
「うんいーよー」
「では…今回のゲームで、婚約の破棄はできません」
「な、なんでですか!?フラン達は勝ったじゃないですか!!」
その言葉にイッセーはいきり立つ。
「落ち着くんだぜ、兵藤。まだ話は続きそうだぜ」
「霧雨?」
魔理沙の言葉にグレイフィアは頷く。
「はい。婚約は解消できませんが、ご両家の方々はリアス様方とフラン様方のゲームによってなら認める。と、おっしゃっております」
「随分と早い対応ね?」
「あのゲームはモニタールームの他にご両家にも映像を送っておりましたので」
「ん〜なるほど。だからそんなに早く対応できたのね?」
「その通りですパチュリー様」
「で、婚約解消の条件はこちらで決めていいのか?」
「なぜ、そうお思いで?」
グレイフィアは藍の問いにそう疑問を投げかける。
「グレモリー家もフェニックス家もゲームによって認めると言ったのだろう?なら別にこっちが決めてもいいはずだ」
「はい。おっしゃる通りです。解消の条件はあなた方できめてもよろしいそうです」
「んーじゃあ、リアス先輩達がこっちが決めたターゲットを倒せれば解消ってことにすればいいんじゃないの?」
フランのその言葉に皆はうなずく。
「その条件でいいわ」
「では、誰がターゲtt「私がなるぜ!」そうか。でも、一人というのはこちらが不利だ。できればもう一r「なら私がやるよ」…そうか」
藍の言葉を遮りながら魔理沙と萃香は立候補する。
「どうやら藍は拗ねたようね。まあ、いいわ。で?ターゲットはあの二人?になったけどあなたたちはいい?」
藍に代わり、パチュリーがリアスにそう聞く。
「ええ、それでいいわ」
「それでは、確認させていただきます。婚約解消の条件はスカーレット眷属のターゲット二人の撃破。グレモリー眷属の全滅、もしくは制限時間以内に撃破できなかった場合は即ライザー様と結婚。制限時間は二時間、ゲームは一週間後。よろしいですか?」
グレイフィアの言葉にみな頷く。
「それでは、また一週間後に」
そうしてリアス達とフラン達のゲームは決定した。