小説『遊戯王 星の騎士団と闇の軍団』
作者:ボルケーノ()

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浸覇SIDE

試験デュエルをしてから数日、アカデミアから合格通知が届いた。で、俺が着ることになった制服の色が

「何で、オベリスクブルーなんだよ・・・・全く、これって海馬さんの仕業だよな。全く、途中入学だとラーイエローだったはずなのに、目立って仕方がないだろうに。」

俺は、アカデミアに向かう船の看板で一足早く支給された制服を見ながら言った。この制服は、合格通知と一緒に届いたもので連絡しようにも海馬さんは社長なわけでそう簡単に連絡が出来るわけもない。あっちからだと問答無用なくせに・・・・

「まぁ、しゃぁ〜ないか。」

俺は、制服を枕替わりにベンチで寝ようとすると

「お〜い!!」

「あっ?なんだ?」

体を起こしてみると、一人が走ってこっちに向かってきた。そして、その後ろには一人、いや二人が後を付いてきた。

「俺、遊城 十代だ。よろしくな!!」

「俺は、三沢 大地だ。よろしく。」

「丸藤 翔っす。」

「あ、ああ。俺はっと言っても知ってるから話しかけたんだろうけど、星羅浸覇だ。よろしく。」

「なぁ、浸覇が使ったのってこないだペガサス会長と海馬社長が新しく公表した召喚方法だろ!?なんで、お前使えるんだ!?」

あ〜やっぱり、そのことか。よく見ると、ほかの奴らもなんか聞き耳立ててるし・・・このまま聞かれんのも嫌だし少し場所を移動するかと考えたがもう少しでアカデミアに到着か、なら

「あ〜細かいことは言えないけど、少しぐらいなら教えてやるよ。でも、それは島に着いてからにしないか?もう、見えてきてるぜ。」

俺の言葉の裏側に三沢はすぐに気が付き

「なるほどな。確かに、ここだと色々と大変そうだ。」

「ん、どういうことだ?」

「いいから、後で話すよ。お前たちはどこの寮だ?」

「俺と翔は、オシリスレッドだ!!」

「俺は、ラーイエローだな。浸覇、お前もラーイエローか?」

「いいや、俺はオベリスクブルーだ。」

枕替わりにしていた、制服を広げて見せた。あ〜少し皺になったけどまぁ、良いか。

「変だな、中途入学だとオベリスクブルーには入れないはずだが?」

「俺は、推薦だっただろ?あれのおかげでいきなり、ブルーなわけよ。全く、目立って仕方がない。しかも、俺ってあんまりブルーって似合わないだよな。(杏さん達に着た姿を、写メで送ったら、杏さんと静香さん以外は笑ってやがったし・・・・後で、絶対に仕返ししたる。)」

「??どうかしたか?」

「いいや、何でもない。」

俺の、悪い顔は見られなかったらしい。と、ずっと黙ってたちびっこが話しかけてきた。

「ねぇ、少しいいかな?」

「ん、何だ?え〜と、翔で良かったか?」

「君、あの時手札にオネストを持っていたのに何で、すぐに使わなかったんすか。」

「あ、あ〜あの時か、別に理由なんてね〜よ。あそこまで追いつめて最後にカウンターで負ける。勝ったと油断していた相手をどん底に叩き込むにはうってつけだろ?それに切り札っていうのは最後まで持っているもんでね。」

「うわ〜お前、結構サドいな。」

「そうか?それに、光属性ならオネストは警戒するカードだろ。それを、忘れさせるための煽ったていうのもあるんだがな。」

俺は、口を手で隠しながら笑った。

「でも、浸覇が言っていることは間違いではないな。あの状況では切り返す事は出来なかったが、保険は持っていた方がいいからな。」

「そうっすか。ありがとう、参考になったよ。」

「気にすんな。お、そろそろ着くな。じゃあ、俺は行くな。また後で」

十代SIDE

「いや〜入学試験から面白いことになりそうだな〜こりゃ、学校が楽しみだ。そうだと思わないか、翔、三沢!!」

「ああ、彼の事もあるがかなり面白いことになりそうだ。それにしても、エクシーズ召喚か。これは、研究のやりがいがありそうだ。」

そうだよなぁ〜俺、あれ見ててわくわくしたもんな〜

「そういえば、シンクロ召喚の方は浸覇はやるのかな?」

「どうだろうな?後で、聞きに行くのも手だろうな。島に着いたら、また会えるだろうからその時に連絡先を交換でもしよう。」

「ああ、そうだな!!翔も、後で一緒に行こうぜ!!」

翔の方を見ると、

「そうしようかな。僕も結構気になったし。」

俺達は、その後自分たちの荷物が置いてある場所まで戻った。

浸覇SIDE

島に上陸後、制服を配われ大抵の奴はそこで着替えた。まぁ、男子の場合は上に羽織るだけだしな。十代達も自分の寮の服を着て何やら話していた。というか、俺の事を見て周りがなんかひそひそと話をしていた。仕方がないよな、一人だけブルー制服を着てるんだから

「はぁ、この視線がうぜ〜早く、終わってくんないかな?」

この後は、校長からの対して役に立たない話を聞かされなければならない。俺は、暇つぶしに制服と同時に受け取った端末機(生徒手帳?)でネットに繋ぎ小説を読んでいる内に話が終わり、各自各々の寮へ行くことになった。

「でも、一人だけ違う寮に行くのって少しばかり変な感じだな。」

『マスター、そう言っても仕方がないですよ。貴方は、それだけの強さを持ち備えているのですか。遊戯様達も言っていたではありませんか、もっと自分に自信を持てと』

「自身は持っているつもりだよ。だが、それとこれとは意味が違うだろうに・・・しゃ〜ない、なるようにしかならないか。・・・・そういえば、『アイツ』はどうしている?」

ここに来てから、というか朝からずっと俺のもう一体の相棒の姿が見えない。プレアデスに聞いてみると、少しばかり機嫌が悪くなり

『知りません。全く、アイツはマスターを何だと思っているんだ。』

「まぁ、気にするな。アイツの姿が見えないのは何時もの事なんだし、それに、俺が本当にピンチになったら感じて駆けつけてくれるし。」

『マスターがピンチになる前にどうにかするのが我々の仕事です!!』

「わ、分かったから、落ち着けって。」

どうにかプレアデスを落ち着かせ、俺たちはブルー寮に向かった。入ることには、リラックスしなんらく中に入った。その時は、あまり人がいなかったが自分の部屋に行くまで嫌な目線がずっと俺に向いていた。

「あ〜ようやく、一息つけるよ。全く、本当にあの視線がウザかった。慣れるしかないか・・・・そういえば、あいつらに話すって約束してたっけな。ここからだと、ラーイエローが近いか。なら、三沢の処に最初に寄るか。あいつなら、十代達の番号知っているはずだしな。」

俺は、脱いだあった制服を着て外に出た。

「すまんな。わざわざ、来てもらって。」

「気にするな。それに、話をするという約束もしていたことだしな。」

「ああ、ありがとう。さて、十代を呼ぶから少し待っててくれ。」

ラーイエローに来たら丁度、外に三沢が出ていた。三沢は胸ポケットに仕舞っていた携帯端末で十代の番号を呼び出し、連絡をしてくれている。

「十代、今どこにいるんだ?今、浸覇が来て話をしてくれることになっているんだが。え、学校の中を探検している?ああ、じゃあ、デュエル場で会おう。」

「十代は学校の中か。」

「ああ、翔と一緒に屋内デュエル場に向かっているらしい。」

「ん?おい、今、屋内デュエル場に向かっているって言ったか?」

「ああ、言ったが?」

「あいつら、屋内のデュエル場はオベリスクブルー専用があるって知っているのか?もし、知らずに入ってたら面倒なことになるぞ。」

十代の事だから100%面倒事に巻き込まれているだろうな

「とりあえず、行ってみよう。」

「ああ、頼むから変なことにはなっていないでくれよ。」

と、俺はありえない事を考えながらデュエル場に向かった。で、着いてみると案の定厄介ごとになっていた。こいつら、静かに過ごせんのか&#8252;

「おい、十代。どうかしたか?」

「お、三沢!!浸覇も来たか&#8252;」

「来たかじゃね〜だろ。何、問題起こしてんだよ。」

「俺はなんにもしてね。こいつらが、ここはオベリスクブルー専用だから出てけっていうからさぁ。」

あ〜やっぱりそんな事だろうと思ったよ。どこまでも期待を裏切らないやつだ、俺が頭を押さえているとブルー生徒の一人が俺の事を指さしながら真ん中の男に

「万城目さん、こいつ。このレッドと同じでクロノス教諭を倒したやつですよ。」

「知っている、おい。お前、ここには中途入学なはずだろ。なんで、ブルーの制服を着ている。」

なんだこいつ、上から目線で物言いやがって

「お前に、その事を言う必要があるのか。答えはNOだ。」

「貴様!!誰に、物を言っている!!」

「俺は、貴様らなど知らん。知りたくもない。なぁ、十代。」

「そうだな〜俺は、デュエルができれば問題ないしなぁ〜」

「あ、兄貴〜」

相変わらずの十代に苦笑する三沢

「貴様、俺の仲間に入れてやろうと思ったがやめだ。レッドやイエロー等とつるんでいる奴など誇り高いブルーの風上にも置けないやつだ。」

「そのそも、仲間に誰が入りたいといった。そんなくだらない事を押し付けるな。それに、誇り高いだと、自分の力も分かっていない奴がほざくな。」

「貴様!!良いだろう、そこまで言うならデュエルだ!!俺の力を見せてやる!!」

鳥頭がデュエルディスクを構えてきた。いいんじゃね、やったんぜ!!俺も、デュエルディスクを構えようとした瞬間

「何をやっているの貴方たち!!」

入口の方から声が聞こえ見てみると、そこには女が三人立っていた、一人は金髪でストレート、一人は見た感じ中国人で濃い赤髪で頭に団子を作っている。最後の一人は、日本人らしい黒髪でロング。全員見た感じ、プロポーションはかなり良い。

「あんた達は?」

「私は天上院 明日香よ。」

「私は楊 豆花(ヤン トンファー)ヨ。ヨロシクね。」(姿はつよきすと同じ)

「私は、清秋院 恵那だよ〜宜しくね〜」(姿はカンピオーネと同じ)

挨拶してきたから、こっちもしないと失礼だろうな。

「俺は、星羅 浸覇だ。入学試験でクロノス先生を倒した一人だ。所属は君たちと同じオベリスクブルー」

「同じく、クロノス先生を倒した一人、遊城 十代!!所属はオシリスレッドだ!!」

「兄貴と同じオシリスレッド、丸藤 翔っす。」

「三沢 大地。ラーイエロー所属だ。よろしく。」

俺たちが挨拶していると鳥頭が

「天上院君、楊君、清秋院君!?なぜ、君たちがここに」

「私たちも、ここの生徒なんだよ。いたら何か悪いのかな?」

「い、いやそんな事は・・・」

「それより、貴方たちここで何をやっていたの?」

「丁度いい、今からこの礼儀知らずたちに礼儀を教えてやるところなんだ。」

「礼儀がなっていないのはそっちだろうが鳥頭。勝手に突っかかってきたくせによ。」

「と、鳥頭だと!?貴様、俺の事を何度も馬鹿にしやがって!!さっさと、上がれ!!ひねりつぶしてやる!!」

俺が壇上へ上がろうとしたら楊が

「でも、そろそろ入学パーテイーが始まるネ。遅刻はいけないヨ?」

「ぐっ。まぁ、良い。今日の処はこのくらいにしといてやる。星羅、貴様後で覚えていろ。後悔させてやるからな。」

そう言うと取り巻きと共に部屋を出ていった。

「一々、言うことが三下くせんだよ。」

「ははは、言えてるぜ!!」

「貴方達も、彼らには気を付けた方がいいわよ。あまり、関わらない方がいいわ。」

「そうね、あの人達少し乱暴ネ。」

「そうね、そうじゃなくても君達ふたりは入学試験で目立っているのに・・・特に、君はね。」

清秋院は俺を見ながら言った。

「まぁ、此奴の性で目立つことは最初っから分かっていた事だし気にしないさ。もし、喧嘩を売ってくるようなら、相手をするだけさ。」

俺は、そう言いデュエルディスクを構えた。

「そうだな。俺も売ってくるデュエルは片っ端から買っていくつもりだぜ!!いきなり、面白い事になりそうだな。」

「さてと、浸覇に十代。そろそろ、戻らないと本当に遅刻してしまうぞ?俺と浸覇はここからまだ寮が近いがお前達は大変だぞ?」

時間を見てみると確かに良い時間になっていた。戻りたくはないけど戻りますか。

「おう、じゃあな!!二人とも!!」

「待ってよ、兄貴〜!!」

「それじゃあな。また明日。」

「おう。また明日な。」

十代、翔、三沢の順で外へ出ていった。

「で、お前たちは行かないのか?」

「行くわよ。せっかくだから途中まで行かないかしら?同じ、オベリスクブルーだし。」

「そうネ、一緒に行こうヨ。」

「旅は道ずれと言うしね♪」

「旅じゃね〜だろ。まぁいいか。」

その後、俺は明日香たちを送った。名前でいいのは分かれる際に名前でいいと言われたからだ。で、入学パーテイーは正直言ってめんどくさかった。だって、周りの奴らずっと俺の事を見てるんだもんな・・・・飯はうまかったけど、なんというかお高いんだよな。ナイフやフォークなんか使う料理より箸を使う方がいいな。メールで十代達と話したけど、ラーイエローが一番羨ましかったな〜カレーが旨そうだった。

「あ〜食ったけど食った気がしね〜牛丼が食いて〜」

『マスター、無いものをねだっても仕方がありません。処で、さっきメールが届いていましたよ?』

メール?アドレス教えたのは十代達と明日香たちしかいないし誰だ?PDAを確認してみると、登録していないメルアドでメールが届いていた。

「誰だ?迷惑メールじゃなさそうだな。取りあえず、開いてみるか。え〜と『昼間はよくも俺に生意気な口をきいてくれたな。今日の深夜0時にデュエル場で待っている。互いのベストカードを賭けたアンティルールでデュエルだ。勇気があるな。はははははははっは!!!』くだらね〜アンティーは禁止されているのにばれたら罰則だぜ。・・・・送られたのは俺だけじゃないだろうなぁ〜あの様子だと十代にも送られているだろうな。めんどくさいが、行くか。」

『行くのですか、マスター?』

「ああ、無視してもいいがこのままほっとけないしな。それに、喧嘩を売られたままにはしてられないしな。」

俺は、上着を着てデュエル場に行った。

次回は万城目とのデュエルです。ところで、ヴェルズからも精霊を出したいと思うんですが正直迷っています。候補として「ヴェルズ・オピオン」、「ヴェルズ・バハムート」、「インヴェルズ・ローチ」から選びたいと思います。これらの中で、どれを精霊にした方がいいでしょうか?アットノベルスとハーメルンの合計で決めたいと思います。ぜひ、意見を下さい。

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