小説『遊戯王 星の騎士団と闇の軍団』
作者:ボルケーノ()

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浸覇SIDE

飛行機、車、電車に乗り継ぎ体力的にかなりきついが・・・・・

「ようやく着いたぜ、童美野町!!あ〜長かった・・・」

同じ格好で何時間もいたせいで首がなるぜ〜しかし、変わらんなこの町も。城之内さん達に挨拶しに行きたいけどそんな時間ないしな。と、考えていると

『マスター、そろそろ行かないとお時間になってしまいます。』

「もう、そんな時間か。悪いな、色々と。」

まるで、俺を守るように後ろに立つ騎士。此奴とも結構、長い付き合いになったな。まぁ、此奴だけじゃないけどな。

『いいえ、気にしないでください。我らはマスターと共にいます。・・・処で、マスター、今日はどちらのデッキに行くのですか?』

「気になるか?」

『済みません、出過ぎたことを聞きました。』

「いいや、気にするな。今日は、お前たちで行くよ。多分、対戦相手はこちらを只の受験生として甘く見ているだろうしな。手加減はしないぞ。」

『はっ!!マスターに従います。』

「相変わらず、堅苦しいな、お前は。・・・・頼んだぞ、プレアデス。」







そして、しばらく歩き

「ようやく着いたか、さっさと受付して中に入るか。と、良いところに人がいたぜ。すみません。」

「ん、君は?」

「受験番号AX−000の星羅 浸覇です。受付お願いできますか?」

「ああ、君が推薦受験生か!!大丈夫だよ、さっき遅れてきた子がいてね今、試験を受けてると途中だと思うからこっちで話は通しておくよ。さぁ、行った。」

「分かりました。有難うごさいます。(遅れてきた子って、十代だろうな。まぁ、気にせずにやるか)」

俺は、頭を下げ中に入るとちょうど

「ガッチャッ!楽しいデュエルだったぜ、先生!!」

「そんな、ワタ―シがこんなドロップアウトボーイに負けるナン〜テ」

お、丁度終わった処か。時間的にはピッタリだ。

「では、続いて受験番号AX-000 星羅 浸覇さん。デュエル場に降りてきてください。」

お、早速か。さてと、頑張るかね。デュエル場に行く際に十代とすれ違う際に

「お、お前が今から受ける人か?がんばれよ!!」

「ああ、ありがとよ。」

軽く挨拶をした際、十代が俺の後ろに少し見ていた。

『マスター、あの者。私の気配に気づいていました。』

「まだ完全に、目覚めてはいないんだろうけどある程度は分かるらしいな。そんな事はどうでも良い。目の前の事に集中するぞ。」

『仰せのままに』

「私〜が、貴方の相手をする。クロノス・デ・メディチデス〜ノ。(さっきは負けました〜ガ、このままでは私の威厳が無くなってしまいます〜ノ。貴方には、悪いですか、勝たせて貰います〜ノ)」

「よろしくお願いします。(うわ〜何を考えているのか丸分かりだぜ。まぁ、さっさと片付けるか。もし負けたりなんかしたら、海馬さんに殺させるかもしれないしな・・・・)」

「「デュエル!!」」

浸覇 LP4000

クロノスLP4000

「先攻は私ですね。では、ドロ〜にょ!!」

「突っ込み待ちか?」

「私は、魔法カード二重召喚を発動しこのターン、二回通常召喚が行えます〜ノ!!私は、トロイホースを召喚し、そのトロイホースを生贄に捧げ、来なさい私の古代の機械巨人!!」

「一ターン目から召喚するか。しかし、周りの奴がウザいな。たかが攻撃3000のモンスターを召喚したくらいでどうして弱気になるかな?」

「私はさらにカードを1枚セットしターンエンドなの〜ネ」

クロノス 手札2枚



モンスターゾーン

古代の機械巨人 AKT3000

魔法、罠ゾーン
セット1枚

「俺のターン、ドロー。さて、先生には悪いけどそのモンスターにはさっさと退場して貰おうかな?と、その前に手札から魔法カードサイクロンを発動し先生のセットカードを破壊する。」

「何デスって!?」

で、破壊したカードは・・・・「テラ・フォーミング」なんで?何で、それを伏せた。ブラフか、ブラフなのか!?というか、それを破壊されたくらいで驚いてんじゃね〜よ!!まぁ、いいや。気を取り直して

「俺は、魔法カードクロス・ソウルを発動、先生の古代の機械巨人をリリースし手札からセイクリッド・スピカをアドバンス召喚!!そして、召喚されたスピカの効果により手札からレベル5のセイクリッドと名の付くモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。来い、セイクリッド・エスカ。そして、特殊召喚されたエスカの効果発動、このモンスターが特殊召喚に成功したときデッキからセイクリッドと名の付くモンスターを手札に加える。俺は、セイクリッド、ポルクスを手札に加える。」

俺は、一連の流れをスムーズに流し終わり先生を見ると何やらフリーズしていた。そして、再起動し

「アンマミ〜ヤ!!私の、古代の機械巨人が!!」

「いや〜貴重なレアカードをリリース素材にできてうれしく思います、先生。」

「うぐぅ!!それより、リリースやアドバンス召喚とは何なの〜ネ!!」

「ああ、俺は生贄の事をリリース、生贄召喚の事をアドバンス召喚と呼んでいるんです。」

「なるほど、しかし私のモンスターを生贄にして上級モンスターを二体召喚したは良いですが片方が守備表示しかも1400しかないです〜ノ。」

「良いんですよ、これで。そもそも、クロス・ソウルを使用したターンは攻撃できませんから。」

「なら、単なる壁モンスターですカ?いきなり、守りに入るなんて推薦が聞いて呆れます〜ノ」

「はぁ〜おい、そこのシロガッパ。」

「し、シロガッパ!?貴方、私を馬鹿にするのですカ!!」

「うるせ〜よ、人が黙って聞いてたら好き勝手に言ってくれてよ。ふざけてんのか、てめ〜。それによ、一ターン目から上級を呼び出した程度で安心してんじゃね〜よ。それでも、実技担当最高責任者か、聞いて呆れるぜ。」

「うぐぐぐぐぐぐ!!!!」

「それによ、誰もこれで終わりだなんて言ってないぜ。」

「何ですと?」

「俺は、レベル5のセイクリッド・スピカとエスカでオーバーレイ!!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚、現れろ星に輝く騎士団を統べる団長、セイクリッド・プレアデス!!」

『我、ここに推参!!』

「頼んだぜ、相棒!!」

「エ、エクシーズ召喚!?それは、海馬社長とペガサス会長がこないだ発表した新たな召喚方法なの〜ネ!?なぜ、貴方が!?」

先生以外にも会場中がプレアデスを見て驚いている。まぁ、発表したばかりの召喚方法を使えば驚くのも無理はないか。

「俺に勝つことが出来たら教えてあげますよ。俺は、さらにカードを二枚セットしターンエンド。」

浸覇 手札2枚



モンスターゾーン

セイクリッド・プレアデス OY2 AKT2500

魔法・罠ゾーン

セット1枚

「私のターン、ドロー!!好き勝手に言ってくれたの〜ネ。その余裕を直ぐに逆転させてやるの〜ネ!!私は、フィールド魔法セットするの〜ネ!!」

「フィールド魔法、となるとあのカードは」

「私はさらにフィールド魔法を新たにセットするの〜ネ。うふふのふ、セットされていた歯車町 ギアタウンを発動!!このフィールド魔法は「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に必要な生贄を1体少なくする事ができる。このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚できます。その効果によりデッキから現れなさい古代の機械巨竜!!」

「やはり来たか、古代の機械巨竜。ギアタウンと最も相性のいいカード、俺も一時期マジカルとのコンボでよく使っていたっけな。」

「何、独り言を言っているの〜ネ!!さらにセットしていたフィールド魔法を発動、ギアタウンの効果により手札から古代の機械合成獣を召喚するの〜ネ!!」

先生の場に攻撃力2000以上のモンスターが二体、現れた。なるほどな、怒っているように見えても一つ一つの行動に無駄がないな。

「バトルフェイズなの〜ネ。行きなさい、古代の機械巨竜であのセイクリッド・プレアデスを攻撃!!このモンスターの攻撃時相手は魔法・罠を発動できないの〜ネ!!」

古代の機械巨竜がプレアデスに噛みかかろうとしたが無駄なこと

「でも、効果を確認しないのは・・・・セイクリッド・プレアデスのモンスター効果を発動!!一ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ使うことでフィールドのカードを手札に戻す事が出来る。俺は、古代の機械巨竜を手札に戻す!!ホーリー・サン!!」

「私の古代の機械巨竜が!?わ、私はターンエンドなの〜ネ!!」

クロノス 手札1枚

場 ギアタウン

モンスターゾーン

古代の機械合成獣 AKT2300

魔法・罠ゾーン

セット一枚

「俺のターン、ドロー!!俺は、リバースカードオープン、安全地帯を古代の機械合成獣に対して発動。このカードはフィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターは相手の効果の対象にならず、戦闘及び相手の効果では破壊されない。まぁ、選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできなくなるけどな。」

「貴方は、何を考えているのでス〜カ?そんな、防御カードをわざわざ相手モンスターに装備させるなんて?」

「先生、強力なカードにはメリットと同時にデメリットが付き物なんですよ。」

「???・・・・!?し、しまったの〜ネ、安全地帯には!!」

「そうです、安全地帯にはこのカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊するという効果があります。つまり、セイクリッド・プレアデスの効果を使い俺の場の安全地帯を手札に戻す、ホーリー・サン。そして、安全地帯が無くなったため、古代の機械合成獣は破壊される。」

「ぬぐぐぐぐ、バウンスとは卑怯なの〜ネ。」

「卑怯?何処がですか?これも、立派な戦術ですよ。先生、いくら自分の思う通りに場が回らないからって卑怯扱いは止めてくれませんか?見苦しいですよ。」

「見苦しいとはなんなの〜ネ!!」

「良いですか、先生。あんたはこっちが唯の受験生だからって甘く見すぎなんてすよ。だから、さっきのデュエルでも負けた。」

「なっ!?」

「あんたが勝手に油断するのはそっちの勝手だ。だがよ、こっちはマジでデュエルしてんだ。それを、そっちもマジでしないなんて只の侮辱にすぎね〜やるからには本気と書いても真剣と書いてもマジでやるのが礼儀じゃないのかよ。だから、俺は、出し惜しみするつもりは無いぜ。俺は、セイクリッド・ポルクスを召喚し効果を発動、俺はもう一度セイクリッドと名の付くモンスターを召喚できる。俺は、セイクリッド・カウストを召喚しベル4のポルクスとカウストでオーバーレイ!!二体のモンスターでオーバーレイネットワーク構築、その攻撃は蜂を思わす鋭い一撃、その力俺に示せ!!エクシーズ召喚、現れろ、セイクリッド・ビーハイブ!!」

「新たな、エクシーズモンスターなの〜ネ!?」

「もう、効果は必要ないな。行け、ビーハイブ、プレアデス!!二体で、ダイレクトアタック!!ブレイブ・ナックル、スター・ブレイク!!」

「ビーハイブの攻撃は受けるけど、プレアデスは受けないの〜ネ!!リバースカードオープン、自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。その時に受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つ、自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚するの〜ネ!!来なさい、トロイホース!!」

クロノスLP4000→1600

「削り切れなかったか。なら、俺は、これでターンエンドだ!!」

浸覇 手札1枚

モンスターゾーン

セイクリッド・プレアデス OY0 AKT2500

セイクリッド・ビーハイブ OY1  AKT2400

魔法・罠ゾーン

セット二枚

「このまま負けたら、示しがつかないの〜ネ。私は、まだ負けないの〜ネ!!私のターン、ドロー!!来たの〜ネ、私は古代の機械石像を召喚するの〜ネ!!このモンスターは生贄にする事で、手札から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚するの〜ネ!!」

「何!?(おい、そのカードは5D,sで使ったカードじゃないか!!なんで、ここにあるんだ!?)」

「ふふふのふ、これで終わりにするの〜ネ。バトルフェイズ、古代の機械巨人でセイクリッド・ビーハイブを攻撃、そして速攻魔法を発動、リミッター解除!!これにより、古代の機械巨人の攻撃力を倍にするの〜ネ。これで、終わりなの〜ネ!!」

古代の機械巨人AKT3000→6000

確かに、普通だったら終わりだったね。でも、光属性を相手するときに安易に攻撃しちゃいけないんだぜ、先生。

「俺は、ダメージ計算時に手札からオネストを発動!! 自分フィールド上の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする!!さらに、ビーハイブの効果は相手のターンでも発動することが出来る!!俺はビーハイブの効果を発動させさらに攻撃力を1000上げる!!これにより、の攻撃力は」

セイクリッド・ビーハイブAKT2400→8400→9400

「攻撃力9400なの〜ネ!?」

「迎撃しな、ビーハイブ!! アルティメット・ブレイブ・ナックル!!」

古代の機械巨人の迫ってきた拳をパラディオスが剣で受け止め、そのまま切り裂き破壊した。

「アンマミ〜ヤ!!!!!!!!!!!!」

クロノスLP1600→−1800

「『我らに負けは無い!!』」


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