小説『solitude alliance 』
作者:銀虎()

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勇太から召集がかかり

天とともに羽丹組に向かう。群集恐怖症のカズマは不参加で

後で、勇太とサシで話すそうだ。



ギィ     と固めの扉を開くと



「チィ−ス」という大声挨拶に“ビクッ”と二人して反応して

40代のパンチパーマな大きな傷を蓄えたベテランヤーサンに

奥の部屋へと案内された。

「おう、楓・天」

と中羽織(ちゅうばおり)をきた勇太がいた。

まるで猛禽のような貫禄だ

「貫禄じゃ、とても17には見えないな」

天がそうゆうと

横にいたベテランがにらむ

「田中下がってろ。用があれば呼ぶ。

ベテランは何も言わずに頭を下げて部屋から出て行った

「仁義ってのは歳を選ばないのかい?17に頭を下げるあの人も辛いだろうに。」

俺が言うと

「田中は、俺と親子杯を交わしたいと自分から言ってくれた。最初に人間だ

この組で、一番頼りになる。」

「そうか・・・で呼び出した理由は?」

「お前の申し入れも受けるとそれだけだ。」

座っていたソファーから身を少し起こして言う

「参謀役に実部 数馬を使う。」

と続けて

「俺らには、何を?」

「潜入に使える。服飾と化粧のうまい奴。」

袂から煙草をだして火をつける

「当てがある。」

まっすぐ目を見て俺は言う

「後は、同じ高校生が二人」

「俺らでいいか?」

勇太はニヤリと笑い

「上等」

そして、勇太は煙草を揉み消して

「交渉成立だ」

手をだした

「ありがとう」

手を交わす

「俺は、仲間ハズレか?」

黙っていた天が声を賀した

「すまない。」

勇太は、天の方にも手を伸ばす

「さぁて、そろそろ若頭から高校生戻ろうか」

勇太は、羽織を脱ぐそして着替えを始める

引き締まって筋肉質な体だ

そして、扉を開けて

「田中、すこし出る。送りはいらん。迎えは必要になれば連絡する。」

田中はこれも黙って頭を下げる

「天、楓いくぞ。若衆大声出すなよ。」

俺たちは、羽丹組事務所を出る


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