小説『ONE PIECE 大海賊時代に転生』
作者:ねこぱんち()

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1. 目が覚めるとシャボンディ諸島!?

SIDE主人公
目が覚めると知らない天井だった。

「あら、目が覚めたのね。」
知らない女性の声が聞こえてきた。
「ぼく、おうちはどこ?名前は?君はうちを出たところで倒れていたのよ。」

目を向けると知らない女性がグラスを拭いていた。どこかで見たことのある女性だ…。いや、その前にこの女性は何と言った?「ぼく」だと?
確かに童顔ではある。しかし180センチを超える男に向かって「ぼく」はないだろう。
少しムッとしたが、助けてもらったようだし、ひとまずお礼を述べておこう。

「助けていただいてありがとうございます。俺の名前は…」
あれ?名前が思い出せない。住んでいた場所は日本だ。だが、日本のどこだったかも思い出せない。ほかにも家族や友人、その他諸々まるで思い出せない。
…結局思い出せたのは自分が日本に住んでいたということや一般常識などで、自身に関することは抜け落ちてしまっている。
ふと女性が拭いているグラスを見て、思わず声をあげてしまった。
「…あの、すみませんが姿見などありませんか?」
女性は不思議そうな顔をしたが、姿見のもとへ連れて行ってくれた。
そこに写っていたのはもちろん自分。ただ、5歳ほどの少年であったが。

驚いて言葉を失っていると、女性が肩に手をおいて話しかけてきた。
「話したくないなら無理に話さなくていいわよ。ただ、どこの誰ともわからないあなたを置いておくことはできないし、ご両親がいるのならそこに帰りなさい。」

まずは状況を整理しよう。それがいい。
「すみません。もう落ち着きました。まず、ここはどこなのでしょうか?」
「ここはシャボンディ諸島にある、私の運営するバーよ。あなたの家は何番グローブにあるのかしら?よかったら送っていくわよ?」

…シャボンディ諸島だと?外を見ると、シャボンが見えた。
…ワンピースじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
SIDE OUT

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Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズ NEO-MAXIMUM ユースタス・キャプテン・キッド
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