「わりぃアーシア、ちっと離れててくれねぇか? コイツとのケリをつけなきゃいけねぇんでなぁ!!」
完全に気を抜いていた神父の顔面に一発喰らわせ、本棚にぶつかる予定だったのだが・・・
「イイねイイねぇ!!こっちも殺しがいがあるってことじゃんよぉ!!」
空中で体を捻り、上手くその場に着地した
そして銃を構え、俺に照準を合わせて撃つーーはずだった
照準をそのまま横にずらし、アーシアに照準を合わせた
「んのクソ外道があぁぁ!!」
クソ神父へ走り出すはすだった足を方向転換し、アーシアの元へ全力疾走した
そしてカチッ と引き金を引く音がしたと共に、アーシアを庇う様に立ちふさがった
そして次の瞬間ーー
「がっ・・・げほっ、ぐっ」
再び激痛が走るが、何処を撃たれたかさえ激痛で分からなくなってきたし、意識や立っていられることが不思議に思えてきた・・・いろんな意味で昇天しそうだよ
「あら? 勝手に照準にクソ悪魔が吸い込まれるように入ってきたよ? もしかして俺って天才!?」
クソ神父が何かほざいているが、この際無視
「怪我・・・ねぇか? アーシア・・・」
上手く笑えず、ひきつった笑顔になっていることだろう
「怪我って、アキトさんの方が大怪我じゃないですか!!」
そりゃごもっともなんだが・・・
「ハハハッ、無様な姿だなぁクソ悪魔よぉ!! どうだい、シスターを庇いながら受ける光の銃弾はよぉ!?」
はっきり言って、意識がそろそろやばい・・・よく立ってられるよな、俺の足
そこにーー
「暁斗くん、助けに来たよ」
「はっ、遅せぇよ・・・あんがとな・・・」
木場と部長達が、魔法陣でやってきたのを最後に意識を落とした