小説『ハイスクールD×D 修羅を宿す者再び』
作者:風薙()

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更新遅れてすいませんでした m(_ _)m コッチをそっちぬけで他作品を書いてました。節度って大切だな〜 と実感した作者でした

                  第十話『覇龍』

<汝、我の声が聞こえるか>

・・・あぁ、聞こえるさ。覇龍さんよ

<では主、力は欲しいか?>

何を唐突に? と思っているとーー

<唐突ではない。 あの無様な負け方、なんなのだアレは>

心の中読めるのかよ・・・

無様とか言わんでくれるか? アーシアを庇って何が悪い・・・

<庇ったことを言っているのではない。 庇った後何故戦わなかった?>

何故って、弱点の光の銃弾を雨のように受けたんだぞ? 意識が朦朧としている中でどう戦えって言うんだよ!?

無理難題を当然のようにこなせ。 と言っているように聞こえた俺は、なぜだか少し頭にきていた

<なら言い方を変えよう・・・主はそのアーシアとやらを守っただけで、済んでいるのか?>

・・・どういう意味だ?

<アーシアを守った。それで自己完結しておらんかと聞いている>

・・・。

図星で何も言えなかった

<やはり図星か・・・我の主はそんなくだらない事で満足する程度の器 だったと言うことか・・・期待外れだったな>

おい、くだらないってなんだよ・・・おいっ!! 聞いてんだろうがぁ!!

覇龍の言い方がアーシアを貶した感があり、頭にきた俺は怒鳴るように叫んだ

<くだらんだろう、守って終了。 そんな主自体がくだらんと言っている>

じゃあどうすりゃいいんだよ!?

この時、自分の非力さ、無力さを痛感した

<改めて問おう・・・汝、修羅となり、力を望むか?>

その答えは一択だった

ああ、俺が守れる範囲の人たちを守り、それに仇なす者達を砕く力なら・・・俺はそれを強く望もう

<そうか・・・では我と主との契約は成立だ>

契約・・・? まぁいいか



「んぅ・・・ここは、病室・・か」

覇龍との対話(?)が終わり、初めに目にしたのは天井だった・・・当然なんだが

「あ、きと・・・?」

聞き覚えのある声が聞こえた方向をみるとーー

「あ〜、え〜と・・・おはよヴっ!?」

起床数秒で抱きついてきたーー緋奈鞠の姿があった

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