小説『ハイスクールD×D 修羅を宿す者再び』
作者:風薙()

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               第十一話『シスター奪還』

あの後、緋奈鞠に泣きながら怒られた・・・何て言うか、本当にごめん
どうやら俺は二日間寝ていたらしい・・・そこまで重傷だったのか?

そこに悪い知らせが、緋奈鞠の口から発せられた

「アーシアの神器を取る・・・儀式だ?」

「あぁ、まぁそれを止めに行くと部長に言ったら、叩かれたけどな」

部長なりの何かだと信じたいね、それは

「それで、その儀式は何時だ?」

「ああ、最悪にも今日だ・・・行くのだろう?」

「あぁ、病み上がり云々とは言ってられん。それにあの堕天使にはちょいと言いたい事があるんでね・・・」

「・・・また君はそうやって無茶をするんだな・・・」

少し悲しげな表情でつぶやく・・・

「生憎、そう言う体質なんでな。でも、誰かを悲しませるよりずっといいだろ?」

「だからって、倒れて傷つくまで無茶をしないでほしい・・・それを見るコッチの気持ちも考えてくれ・・・」

・・・あー、何て言えば良いんでしょうね?

「・・・善処します」

とっさに思い付いたのがコレだよバカ野郎が!

「・・・まぁ、今回はスルーするが、次は無いぞ」

おおぅ、分かってるぜ大佐!

「それでは、行こうか・・・暁斗っ!」

「無論だ」

病室の窓から飛び降り、緋奈鞠は詠唱をはじめた・・・ゑ?

「えーっと、転移魔法使えんの?」

「失敬な。私とて魔力は十二分に持っているし、朱乃さんからコッソリ教えてもったしな」

そう言うと再び、詠唱に戻った

その時ーー

「暁斗様、何処へ行くのですか?」

その声の主は、過去の旅路でお世話になったーー

「ども・・・グレイフィアさん・・・」

冷や汗ダラダラであるっ! 威張る事じゃないが・・・後方のジト目が怖いのですよ

「緋奈鞠、早くしてくれ! このメイドさんは、何処ぞの十六夜さん並に面倒だ!!」

「それより私は、その冥土さんとキミとの関係が知りたいのだが・・・」

とことん俺の周りには味方がいねぇなチキショウ!

「暁斗様、そちらの方とはどの様なお関係で?」

ブルータス、お前もか!? ほんと、恵まれてないよね俺って・・・

「まぁいい、暁斗・・・あとでボッキリ聞かせてもらうからな?」

「そこはじっくりとかゆっくりとかじゃねえのか!?」

決して、棒読みちゃんの事ではありませんよ?

「逃がしませんよ、暁斗様」

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