流星愛歌
あたしはいつも遅刻ギリギリのところで登校する。
起きるのが苦手なわけではないが、なんとくこの時間が人がいなくて好きなだけ。
学年のほうでは成績は優秀と言われれている。そんなものには興味は無いが・・・。
いわゆる優等生ってヤツ?朝の遅刻ギリギリ以外は。
「瑠華ぁー」
友達の呼ぶ声がする。あー今日も一日が始まるんだと実感する。
別にコッチは友達なんかだとは思っていない。なんとなくいるだけ。
こんなこと思っていたらばちが当たりそうだ。
−ホントアタシはダメ人間だ−
そうつくづく思う、だけどこれはしょうがないのかな?性格の問題だ。
「瑠華おはよッ」これは柚香だ。クラスでもリダー的存在な彼女。
「おはよー柚香、今日は遅いね。なんかあった??」わたしは聞く。
「んーそれがね、昨日夜更かししてたら寝るのが遅くなっちゃってね、そんで遅刻ギリギリみたいなところなの。」彼女は微笑んだ。
「おつかれ!柚香はさすがだね。あたしはもう毎日だから」あたしも愛想笑いで微笑む。
−今日もナントカ間に合いそうだ−
まあ、余裕ではないけれど無事に学校に着くことが出来た。
私は思う。友達なんか居なくていい。誰とでも愛想笑いして、したくも無い話してこんな日常が誰が楽しいと言うだろう。
今ココで世界が終わってもいいと思った。
こんなくだらない世界をぶち壊してしまいたかった。
今ココで自分が死んでもいいと思った。
きみの歌を聞くまでは−