小説『流星愛歌』
作者:睡蓮唄()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

                  流星愛歌

あたしはいつも遅刻ギリギリのところで登校する。
起きるのが苦手なわけではないが、なんとくこの時間が人がいなくて好きなだけ。
学年のほうでは成績は優秀と言われれている。そんなものには興味は無いが・・・。
いわゆる優等生ってヤツ?朝の遅刻ギリギリ以外は。

「瑠華ぁー」
友達の呼ぶ声がする。あー今日も一日が始まるんだと実感する。
別にコッチは友達なんかだとは思っていない。なんとなくいるだけ。
こんなこと思っていたらばちが当たりそうだ。

−ホントアタシはダメ人間だ−

そうつくづく思う、だけどこれはしょうがないのかな?性格の問題だ。

「瑠華おはよッ」これは柚香だ。クラスでもリダー的存在な彼女。
「おはよー柚香、今日は遅いね。なんかあった??」わたしは聞く。
「んーそれがね、昨日夜更かししてたら寝るのが遅くなっちゃってね、そんで遅刻ギリギリみたいなところなの。」彼女は微笑んだ。
「おつかれ!柚香はさすがだね。あたしはもう毎日だから」あたしも愛想笑いで微笑む。

−今日もナントカ間に合いそうだ−

まあ、余裕ではないけれど無事に学校に着くことが出来た。

私は思う。友達なんか居なくていい。誰とでも愛想笑いして、したくも無い話してこんな日常が誰が楽しいと言うだろう。
今ココで世界が終わってもいいと思った。

こんなくだらない世界をぶち壊してしまいたかった。


今ココで自分が死んでもいいと思った。


きみの歌を聞くまでは−


-1-
Copyright ©睡蓮唄 All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える