小説『女戦士は穏健派』
作者:剣聖()

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第1話『女戦士と救世主の出会い』



ー4月2日 土曜日 PM8:00 名古屋市内とあるサービスエリアー


サービスエリア喫茶店の窓際の席にてコーヒーとトーストを嗜(たしな)みながらくつろぎ中のひとりの男。彼の名は「古久保(こくぼ) 太一(たいち)」。彼は名古屋名物「味噌カツ」を食べにツーリングがてら名古屋を訪(おとず)れていた。

すると・・・!

窓の外のすぐ横にある駐車場に「吉瀬美智子(きちせ みちこ)」似の女がダークレッドのフルフェイスヘルメットにダークレッドの無地のレザーもしくはラバーのつなぎタイプのライダースーツ(所謂ルパン三世の峰不二子(みね ふじこ)がよく着用している物)を全身のボディラインが露(あら)わになるくらいピッチピチにフィットさせながら大型バイクに乗ってやって来て、その駐車場にバイクを駐車し、フルフェイスヘルメットをおもむろに脱いでその素顔は吉瀬美智子似の美女。その女が漆黒のロングヘアを靡かせながらフルフェイスヘルメットを脱いだ後太一と眼が合い、軽く微笑(ほほえ)みながら会釈(えしゃく)し、その後太一のいる喫茶店に入ってきた。

コツ、コツ・・・。

ブーツのヒールの音を静かに響かせ数秒後太一の座る席のあるテーブルにやって来て、太一が気付くと眼の前にその彼女が立っている。
太一は生唾(なまつば)を必死で静かに飲み込みながら彼女をよく観た。
顔は本当に吉瀬美智子に良く似ている。だが、吉瀬よりも更に小顔で顔全体が端整(たんせい)に整えられ垢抜(あかぬ)けしており、芸能人でも観掛けないくらいの絶世(ぜっせい)の美女と云った感じだ。顔全体も非常にナチュラルで整形手術を疑わせる様な痕跡(こんせき)等は微塵(みじん)も無く、生まれながらの顔で有る事は一目瞭然(いちもくりょうぜん)である事がよく分かる。
化粧は基本的な薄化粧(うすげしょう)。だが何気(なにげ)なくセクシーでエレガントにエロく、更にほのかにワイルドさも湛(たた)えた仕様(しよう)のメイクを施(ほどこ)しており、薄化粧ながらセンスの良い男心をくすぐる色っぽさを充分に感じる事が出来る。
ボディは推定(すいてい)身長165〜168cm位、至って長身で手足の伸びが非常に良くて美しく、観た所股下(またした)が89〜90cmくらいありそうだ。
体重は推定80kg位、かなり太そうに思う所で有ろうがそうでは無く、ジムかどこかでシェイプし、鍛えているのであろう、手足、腹筋、お尻、肉体の至る所が非常に筋肉質で見事に引き締まっており、80kgも有る様には到底観えない。かと云ってボディビルダー女の様なゴッツゴツの怖(おそ)ろしくイカつい筋肉体型では無く、妖艶(ようえん)で淫靡(いんび)でエロイ、所謂(いわゆる)男が観て非常にそそるエロイ筋肉体型をしている。
特に特筆すべきはその腹筋、手足、お尻の筋肉だ。見事な程に割れまくった美しい腹筋、ギリシャ神話に出て来る女神の彫刻の様にしなやかに且(か)つ力強く且つ美しい筋肉におおわれた長い手足、そして大きいお尻、太もも、それも大きいばかりでだらしなく垂れまくったのでは無く無論美しく逞(たくま)しい筋肉でおおわれ、お尻は見事に真ん丸で太腿(ふともも)は大きい逆三角形に整えられている。
スリーサイズは恐らく

バスト107、ウエスト62、ヒップ107

くらいと観た。

特にバスト、107の巨乳で有っても全く垂れておらず見事な真ん丸状態、押すとスポンジの様に弾力性がありそうだ。
それ等ボディと筋肉の詳細(しょうさい)が彼女の着ているピチピチに貼(は)り付(つ)いたライダースーツを通して一目瞭然で分かる。
髪型は背中の辺りに迄(まで)掛(かか)るロングヘア、カラーは見事な漆黒(しっこく)。センター分けで前髪は眉の辺りに掛る長さで、おでこの辺りに自然に降ろされた状態に整っている。観るからに丹念(たんねん)に手入れとセットがなされている事を窺(うかが)わせる位美しい黒光(くろびか)りをした漆黒のロングヘアを有(ゆう)しており、彼女の髪からトリートメントとヘアフォームの心地良い芳香(ほうこう)が近くにいれば香(かお)ってくる。
最後に年令(ねんれい)は30才前後、無論上記の風貌(ふうぼう)故(ゆえ)女子大生と云っても通用する感じだ。

その彼女が太一のテーブルのすぐ前でフルフェイスヘルメットを小脇に抱え、ダークレッドのレザーかラバーの全身タイツの様に顔以外全身くまなくおおいまくったライダースーツを店の照明を受けて鮮やかに艶光りさせながらジッパーを胸の谷間がチラッと観えるくらいの所に降ろした感じに纏(まと)って、あたかも「リアル峰不二子」と云わんばかりの様相(ようそう)で、一流のフレグランスの心地良(ここちよ)い香りを太一に香らせながらファッション誌のモデルの様なスタイリッシュな立ち姿勢で太一の眼の前に立ち、


『あの、お食事中すみません。宜(よろ)しかったら同席させて戴いても構いませんでしょうか?
・・・あ、自己紹介(じこしょうかい)が遅(おく)れました・・・私、[幸瀬(さちせ) 美智子(みちこ)]と申します。大阪からここまでツーリング途中でして、この名古屋まで来てサービスエリアを偶然(ぐうぜん)観付けまして。ずっとバイクの運転続き所に喫茶店があったから、小腹も空(す)いてましたし、人恋(ひとこい)しくもなって来まして。そこで先程(さきほど)あなたと偶然眼が合いましたので・・・。
観た所あなたもバイカーさんの様ですし、なんとなく・・・その・・・・・・ご親切そうな方に観えた物ですから、意気投合(いきとうごう)出来そうな気がしたのです・・・宜しいですか?』

かくして、ふたりの運命やいかに・・・!

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