小説『魔法少女リリカルなのは〜技術チートになった転生者…………なのか?〜』
作者:触手系男子()

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第4話 魔法少女っていうよりSFじゃね?(ようするにアースラのこと)






「時空管理局執務官 クロノ・ハラオウンだ。」

「同じく時空管理局 巡航L級8番艦アースラ所属メカニック ユーキ・サイトウだ。」

「「詳しい事情を聞かせてもらおうか!」」

やってみたけどこれは結構恥ずかしい。

「まあ、お二人さん方。武器を引いてくれないか?」

なのはとフェイトはデバイスを引き、地面に降りた。

「このまま戦闘行為を続けるなら」

―――ヒュン

上空から橙色の魔力弾が降ってくる。

「ちっ!」

俺とクロノでプロテクションを張る。

「フェイト、撤退するよ。離れて!」

―――ヒュンヒュン

また魔力弾が降ってくる。が、俺達はそれを避け、木の近くまで下がる。フェイトはその隙にジュエルシードを取りに行った。

「甘い!ユー、『クリスタルケージ』!」

[『Crystal Cage』]

ジュエルシードの周囲にピラミッド型の檻が発生する。こいつは捕獲用魔法だが、使い方によっては障壁にもなる。これでジュエルシードは取れまい!

「っ!?ジュエルシードが!」

「ちっ!仕方がない。フェイト!行くよ!ジュエルシードはまた後で奪えば良いさ。」

「いや、そう簡単に逃がすかよ。『シューターバインド』!」

[『Shooter Bind』]

シューターバインドは名前の通り捕獲機能を持つシューターを打ち出すオリジナル魔法だ。

「駄目!射たないで!」

ちょっ!なのはさん!目の前に出てくるとか………あー、逃げちゃったか。

「今のはバインドを飛ばすだけの魔法なんだが…」

「えっ!ご、ごめんなさい〜!」

うん、どうしてこの子が悪魔やら魔王やらになるのだろう。時の流れって恐ろしいわ〜

「ユーキ兄さん?」

ん?

「お、ユーノ。久し振り。」

「うん、久し振り。」

「え?ユーノちゃんと知り合いなんですか?」

「まあね。色々と話を聞きたいから艦まで来てくれるかい?」

「あ、はい!」

リンディさんの出番は犠牲になったのだ。


〜少年少女移動中〜


「と、いうわけで。アースラへようこそ。」

「アースラ?」

「ああ……えーと、名前は?」

まあ、知ってるけど

「あ、高町なのはです。なのはって呼んでください。」

「なのはちゃん、まあ簡単に説明するなら世界を渡る船ってところかな?」

「世界を?」

「ああ、君の居た世界の他にもたくさんの世界があるんだ。その間を移動するのさ。」

「それにしても兄さんって管理局員だったんだ。」

「あれ?言ってなかったっけ?」

「うん。それに遺跡にも結構来てたから発掘関係の仕事かと…」

「まあ、コイツは本職が管理局、副職がデバイスマイスター、趣味が遺跡発掘だからな。」

「まあね。」

「うー、皆が何を言ってるのか分からないの。」

「まあ、そういうのは後でユーノに聞けば良いさ。とりあえずバリアジャケットを解除したら?」

「あ、はい。」

なのははバリアジャケットを解除して制服に戻った。

「ユーノもフェレットのままじゃなくて元の姿に戻ったらどうだ?」

「あ、そうだね。」

ユーノもフェレットから人間の姿に戻った。因みにユーノの容姿は原作ユーノの髪を伸ばしたような姿だ。

「なのはにはこっちの姿を見せるのは久し振りだね。」

「そうだね、ユーノちゃん。」

ん?この世界では人間の姿も見てるのか。地味なところに原作との差異があるな。

「着いたぞ。」

おっと、もう着いたか。

―――ウィン

「艦長来てもらいました。」

「あっ。」

なのはがこの部屋の間違えた和風に驚きの声をあげた。

「あー、なのはちゃん。まあ、この部屋の内装については無視してくれるとありがたい。艦長の趣味なんだ。」

「は、はい。」

因みにこの会話は小さな声で行ったためリンディさんには何を話していたか分からない…はず。

「お疲れさま。まぁ、お二人ともどうぞどうぞ、楽にして。」

リンディさんに促され、なのはとユーノはリンディさんの正面にすわった。

「どうぞ。」

「は、はい。」

クロノがなのはに羊羮を出した。というか何処から出した?いつのまにかお茶と羊羮が用意されてたんだが。


閑話休題


「なるほど、そうですか。あのロストロギア ジュエルシードを発掘したのは貴女だったんですね?」

「ぅ、それで僕が回収しようと…」

言い忘れてたけどユーノは僕っ娘です。

作者
(別にユーノのセリフをいちいち「私」にするのが面倒だったからとかいう理由じゃないです。本当ですよ?)

ん?なんか電波が………まあいいか。

「立派だわ。」

「だけど、同時に無謀でもある。」

「…。」

「ユーノとなのはちゃんが居たから被害がほとんど出ずに済んだんだから結果としては良かったと言えるんだけどね。まぁ、周りの人にも頼れってことだね。」

「うん。」

「…あの。ロストロギアって何なんですか?」

「あぁ、遺失世界の遺産って言っても分からないわよね?えっと、
〜リンディ達説明中〜(要約すると、失われた世界の危険な技術の遺産ってこと)」

リンディさん達が優秀過ぎて俺がマジ空気(泣)

「繰り返しちゃいけないわ」

―――ポチャン

「あっ!」

リンディさんがシリアスなことを言いながら角砂糖をお茶の中に入れた。あれが【対人類用緑茶型激甘系最終兵器 リンディ茶】だね。何回か飲まされたことがあるけど人の飲み物ではない。

「これよりロストロギア ジュエルシードの回収については時空管理局が全権を持ちます。」

「君達は今回のことを忘れてそれぞれの世界に戻って元通りに暮らすといい。」

「でも、そんな…」

「次元干渉に関わる事件だ。民間人に介入してもらう話のレベルじゃない。」

「でも!」

「流石にこんな事件を管理局員でもない人、しかもまだ10歳前後の少女にやらせるのはダメなんだ。わかってほしい。」

「まあ、急に言われても気持ちの整理もつかないでしょう。今夜一晩ゆっくり考えて、二人で話し合って、それから改めてお話をしましょう。」

「このまま放って置いたら勝手にあの黒い服の少女に会おうとするだろうしね。」

「ぅ…」

マジでやりそうだったなオイ!こわっ!放って置かせたら大変なことになりかねなかったのかよ!

「送っていこう、元の場所でいいね?」

「はぃ…」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「すごいやー!どちらもAAAクラスの魔導師だよ!」

「あぁ。」

「こっちの白い服の娘はクロノ君やユーキ君好みっぽい可愛い娘だし。」

「「エイミィ!」」

いや、まあ可愛いけど…

「そんな事はどうでもいいんだよぉ。」

「魔力の平均値でみても、この娘で127万、黒い服の娘で143万!最大発揮値は更にその3倍以上!クロノ君に魔力だけなら上回っちゃってるねー!ユーキ君よりは少ないけど。」

「魔法は魔力値の大きさだけじゃない。状況に合わせた応用力と的確に使用できる判断力だろ。」

「それはもちろん。信頼してるよ、アースラの切り札だもん。クロノ君は。」

「俺もデバイスのスペックで底上げしてるだけで、クロノよりは下だしね。」

「それは自作デバイスを使ってる時は自分の方が上だと言ってるのか?ユーキ。」

「いや、そういうわけじゃないさ。」

―――ウィン

「あ、艦長。」

リンディさんが入ってきた。

「ん?あぁ、2人のデータね。」


「ええ、なのはちゃんなんて魔法を知ったばっかなのにこんだけ戦えてますし。
俺たちは師匠達にやっとここまで戦えるようになったのに…自信なくしますよ。…」

「たしかにすごい娘達ね。」

「これだけの魔力がロストロギアに注ぎ込まれれば次元震が起きるのも頷ける。」

「あの娘達 なのはさんとユーノさんがジュエルシードを集めている理由は分かったけど

…こっちの黒い服の娘は何でなのかしらね?」

「ずいぶんと必死な様子だった。何かよほど強い理由があるのか…」

「ああ、体もかなりボロボロのはずだ。体の動きが少し不自然だからね。」

「へー、流石だね。」

「あの猫姉妹のせいでね。あのロッテリアが…ブツブツブツブツ」

「体がボロボロね。まだ小さな娘よね、普通に育っていれば母親に甘えていたい年頃でしょうに………ジュエルシードを探すために無茶をしてるのか、それとも…」

「虐待とかですかね?そのせいであんなに必死なのかもしれませんし。」

「どちらにせよ、なにかありそうね。」

フェイトはプレシアに虐待を受けて、それでも母親のために頑張ってジュエルシードを集めてるんだからなぁ…

































どうやってシリアスを破壊しようかね?

-5-
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