青空のなか紫の閃光がミットチルダを駆けるそしてその閃光の後ろをこの世界で禁忌とされるものが
追いかける、しかし閃光に追いつくことすら許されず、禁忌『質量兵器』のミサイルがあえなく目標を失い爆発した
閃光はそれをレーダーで確認すると目の前の敵「フナブ・クー」に照準を合わせ、エネルギーライフル「マナート」の引き金を引いた
マナートの発射口が火を噴く、着弾 どうやらうまく装甲の合間にうちこめたらしく、装甲が剥がれ落ち内部機構が見える、ちらりとモニターに出された損傷度を確認する
大部分が赤く表示されこちらにも余裕がないことを教えている。あちらが攻撃を仕掛けてこないのはどちらも次がラストになるということらしい
自然と力があふれてくる、長かった、家族を奪われ、仲間を奪われ、第2の人生を復讐に捧げ絶望に打ちひしがれ
それでも、諦めずこうすることに意味があると信じ救ってきた命、25年間長かった人生やっと終われる
あの助けた子たちも大きくなり、俺にいつもお嫁さんにしてくれと言っていた子たちともサヨナラか
まだまだ、やってみたいこと見てみたかった未来もあるが老害はここで退場のようだ
さぁ、終わりにしようぜ旧世代の厄害よお!
◆
その日、管理局本局がたった一人に襲撃され、管理局の腐敗が全世界に明らかになり、管理局は衰退していく
襲撃者の名は『リザット・ツァーデン』かつて管理局に全てを失われ、それでも諦めず戦い続けた男である
そしてこの男の物語は一旦ここで終わり、次に彼を待つ世界は神のみぞ知る
どう彼が歩んでゆくのかは彼次第