1.基本的な文章作法 〜四つのルール
小説には基本的な文章作法が存在します。
日本語として意味の通じることはもちろんですが、こと小説については成文、不文問わずいくつかのルールがあると思います。
たとえば。
・改行後は一マス空けよう。
・「―」や「…」は二つ続けて「――」、「……」としよう。
・「!」や「?」の後には一マス空けよう。
・会話文などの「 」の終わりには句点( 。)を打たない。
例) × 「おはよう。」
○ 「おはよう」
これらを守るだけで、見栄えが全然違います。市販の本を読む感覚に、より近いものとなっていくでしょう。
読者によって意見が分かれるところだと思いますが、僕は最低限、これら四つのルールは守った方がよいと思います。
小説にはある種の『統一感』が必要だと思うのですね、僕は。
その一番基本、誰が書いても変わらない部分というのが、改行後や「!」「?」後の一マス空けだったり「――」「……」だったり閉じ括弧前に句点を打たないことだったり、なのです。
小説を楽しむのにいちいち原則論なんか気にしていられないって気持ち、よくわかります。
ただ、原理原則を身に付け、その明確な根拠を自覚している人って、それだけで強力な武器を持ったことになると僕は思うのですよ。
ルールは守ってこそルールです。別に上記のことをしなかったからと言って罰せられることなどありませんが、それでも読者の見る目は違ってくるでしょう。
ルールは一人が守ったからといってルールにはなりません。何千何万もの人々が時間をかけて同じ振る舞いを目指すからルールになるのです。
それをむやみに軽視することは、むしろ自分の首を絞めることになりはしないかと僕は思います。
大げさですかね?
皆と同じ土台に立つから面白い物語はより際立つのだと思ってみれば、さほどルールに抵抗を覚えなくなるものです。
皆さんも一度、これら四つのルールに気を配ってみてはいかがでしょうか。
「四つのルール」は守っておいて損はないぞ!