小説『Allegrissimo〜急速に進む俺の物語〜』
作者:緋村()

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慶一 「ここが・・・・・・大宇宙学園(おおぞらがくえん)か」


桜塚市からバスで揺られること30分
大きな橋を超えて、近代的なビルが立ち並ぶいかにも最新鋭といった感じの街・・・そしてその中心にあるどでかい学園。それが、明日から俺の転入する大宇宙学園だ


海面上昇の影響で海の上に建てた(正確には浮かせている)まぁ、なんとも危なそうな学園だ
浮いてるから水も少なからず街に侵食しているが高さ5センチほどなのでそこに人たちは気にしてないようだ


いや、そもそもそこで暮らしている人々が異常だったな
この世界には『マスター・ギア』という不思議な力を持った人間がいる


俺もそのうちの1人で、まぁ、能力自体は最近開花したんだけど・・・
と、今はいいか。
で、そういう人間がここ大宇宙学園に通う。もしくは教員につく。
まぁ、能力者は大体10代から20代が多いからな

という感じで最近能力が開花した俺もこうして生まれである桜塚市を離れここに来たわけだが・・・


慶一 「さて・・・筑黄泉さん(つくよみ)の話によると、お出迎えの人がいるはずなんだが」


バスを降りた俺はふぅとため息をつきながら辺りを見回す
やはり、10代から20代が多いな

ま、そういう所だからしょうがないけど


慶一 「・・・ゲッ!靴に水はいった!?」


とまぁ、そんなことをしながらお出迎えの人を待っていると


??? 「あの・・・」


慶一 「あ、はい」


俺のことを後ろから呼ぶ声がしたのでお出迎えさんかな?と思い振り返ると
俺はその声の主を見て言葉をつまらせる


??? 「人違いならごめんなさい。もしかして、転入生の早河 慶一さん・・・・・・でしょうか?」


栗色の背中までの長い髪。パッチリとした大きな黒色の瞳。スタイルもよく胸は90はあるだろうか・・・
なかなか、可愛いじゃないか

人差し指を上に突き上げて困ったような顔をするお出迎えさん?

別に可愛い子が目的で、俺は転校したわけじゃないけど・・・これはこれで・・・なんていうんだ?
転校した価値があるっていうか、なんていうか―――


??? 「す、すみません!人違いだったみたいですね!!本当に申し訳ありませんでした!!」


っとと、考え事をしていたらいつの間にかお出迎えさんが立ち去ろうとしている


慶一 「あ、いえいえ!俺が早河 慶一です!すみません、ちょっと考え事をしていまして」


そういってお出迎えさんを呼び止める
ていうか、なんで見た目俺と同じ歳の人に丁寧語使ってんだろう。それに、大宇宙学園の制服着てるし


??? 「よかったぁ・・・・・・間違えちゃったと思いました」


女の子はその大きな胸を撫で下ろすと、改まった感じで俺を見直す
俺のことジロジロと見てるけど・・・制服似合ってないかな?


ちなみに大宇宙学園の制服は男子は白を基調としたブレザーに黒いズボン
制服には所々に赤い線と黒い線がある

女子はセーラー服とブレザーが一体となったセーラーブレザーを着ている色は上下ともに白が基調でところどころに黒と赤の線がある。ちなみに下はスカート


慶一 「どうかしましたか?」


女の子はそのぱっちりとした瞳で俺を見ている
が、次第に顔を上げていき


??? 「制服はしっかりと着こなしてますね。お似合いですよ?」


そう笑顔でいった
なんか照れるな///

そしてニッコリと微笑み


??? 「ようこそ、大宇宙学園へ!私は姫崎 彩音(ひめざき あやね)早河君が転入する2年B組のクラス委員をやっています。よろしくお願いしますね!」


俺に自己紹介をする
へ〜。この人がクラス委員なんだ
・・・なんかポワポワしてて頼りなさそうだけど、大丈夫なのだろうか


そして俺に右手が差し出される

同年代の女の子(しかも結構かわいい)との握手に、一瞬気恥ずかしさを感じたが、俺はそれを隠して姫崎さんの手をとる


慶一 (うわ〜スベスベで柔らかいな)


なんて内心思っていたりします


彩音 「これからよろしくお願いしますね、早河くん♪」


とと、あんま長く握ってるとまずいな
そして、姫崎さんは俺にそういってきたので


慶一 「こちらこそ、よろしくお願いします」


ていうか、彼女のほうはこんなの長く異性と手を握っているっていうのに何も感じていないようだ
まぁ・・・俺も気にしないでいいか(無理だろうけど)


そして俺と姫崎さんは歩き始める
手はもう離したぞ?



キャラ紹介


名前 早河 慶一

性別 男

性格 洞察力・分析力が高く、そこからの推察や発想にも優れるが、鈍感。普段から理知的な考え方をしており、危機にあっても冷静さを失わず頭をフル回転させて発想や着想を行えるが、冷淡な性格というわけではなく、情熱はむしろ人一倍あるがそれを知性の制御下に置いている。好奇心が非常に強いが熱し難く、反面冷め難い性格。

容姿 ダークカラーな紅い髪をしており瞳は黒。背は170弱で歳は17

マスター・ギア まだ秘密


名前 姫崎 彩音

性別 女

性格 明るく親しみやすい性格で、基本的にはしっかり者だが天然でドジっ子。クラスメイトからは頼れるクラス委員として認識されているが、慶一は頼れそうで頼れない女の子と認識されている

容姿 上記を参照

マズター・ギア まだ秘密


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