喫茶店で姫崎にパフェを奢り今は喫茶店で休憩中
休憩っていうか、雑談?をしている
主に姫崎と美琴が…
彩音 「へぇ〜、早河くんて妹さんいるんだ」
美琴 「そうよ。慶一大好き、いわゆるブラコンっていうやつね」
………俺に妹がいると勝手にいってる美琴
少しはプライバシーってのを気にしろよ
ていうか、確かに俺とあいつはどこにでもいる兄妹より少しは仲いいけどあいつはブラコンってわけでもないと思う
彩音 「そうなんだ。じゃあさ………」
などなど、次々と会話を進めていく2人
俺はもはや放置だ
なんだろう、周りのしかも男子からの視線が痛い
こいつらそれなりに人気って筑黄泉先生いってたしな
…はぁ、この空間がつらい
彩音 「それじゃ、お店でようか」
美琴 「そうね」
やっと解放された
男子からの嫉妬の視線が本当につらかった
だって、殺気をおびてるんだもん
美琴 「そういえば」
店を出ると美琴がなにか思い出したかのようにそういう
俺と姫崎は首を傾げる
美琴 「2人って『ギアレベル』なんだっけ?」
ギアレベル…それは、『マスター・ギア』のレア度を表す。例えば、イカロスなんていう『マスター・ギア』は飛ぶことが可能になる『マスター・ギア』だ。そのマスター・ギアは世間では多いマスター・ギアのためギアレベル☆1だ
美琴の『マスター・ギア』確かマーメイドっていったか?それは世間では結構少ないらしく☆4だ
と、まあこんな風に能力や数によってギアレベルというのは決まる
ギアレベルは大体、学園に入る前に学園長によって決められるものだ
彩音 「私は…☆5だよ?」
…☆5!?マジか
やっぱり、美琴のより希少ですごい能力なのか
ていうか、☆5ってこの世でただ1つの『マスター・ギア』って意味じゃなかったか?
この世界では確か…2桁も☆5はいないとか
まぁ…
慶一 「俺は「ひったくりよ!誰か、捕まえて!!」………」
なんて間の悪いところでひったくりが起きるのだろうか。盗まれた人はどうやら俺より1つ年下ぐらいの女の子
男は黒い覆面をかぶっていて顔はわからん。ていうか、女の子の髪綺麗だなぁ。紅い髪の毛……だけど長いっていうね。ま、可愛いけどな?
ていうか、ひったくりでも能力者ってわけか
足が常人で出せるレベルを超えてやがる
足が速くなる『マスター・ギア』もしくは、時を速める『マスター・ギア』ってか?
ギアレベルは前者だと☆2後者だと☆4
差があるのは当たり前だ。後者は時間を操ることができるんだ
ま、逃げているところを見ると前者だろうが
あの女の子も能力者だろうが、相手の足が速くて追いつけないようだ
美琴 「行くよ、彩音!」
彩音 「うん!」
と、お二人さん意気込むのはいいけど
慶一 「下がってろ」
美琴&彩音 「え?」
慶一 「こういうのは男の仕事だ。お前らは見てろ。もし、なにかあったら嫌だからな」
そう。こういうのは世間一般では男がするもんだ
さて、久しぶりに能力使いますかぁ!
2人は俺を惚けたように見ている
俺は気にせず男の前にたつ
男 「なんだ、テメェ!そこどけよ!!」
男は気にせず走ってくる
ス〜ハ〜……
慶一 「―――!」
その直後だった
男の手に持っていたバッグは俺の手へと移っていた
男 「な!?いつの間に!?」
慶一 「…」
男を無視して後ろの女の子のもとへ行く
女の子 「……」
慶一 「はい、これでいいかな?」
そういって女の子にバッグを返す
女の子はそれを受け取る
その頬はほんのりと赤く染まっていた
可愛いな〜と思っていると
男 「て、テメェ!よくも…」
と男が俺に殴りかかってくる
女の子は目をつぶる
ったく、見逃してやったっつうのに
慶一 「後ろから殴りかかるなんて感心しません…な!」
男 「グホッ!」
男の腹に俺の拳が突き刺さる
能力は使ってねぇぞ?
こいつの力はただ単に足が速くなるだけ
そんなやつに能力使っても意味ないだろ
慶一 「さて、後は警察かなんかに任せるとしてだ…大丈夫?怪我はない?」
女の子 「あ、はい!」
慶一 「そっか、良かった良かった。そんじゃ、バイバイ!」
俺はそういってその場を離れる
女の子の顔が男に恋をする女の顔になっていたのに気づかずに
慶一 「ただいまぁ〜」
と呑気にいう俺
すると
美琴 「慶一!あんたの『マスター・ギア』ってなに!?」
美琴に首元をつかまれ揺さぶられる
く、苦しい!締まってる!!
彩音 「み、美琴ちゃん!早河くん苦しそうだよ!」
と、俺の状態を見た姫崎がそういってくれる
美琴は俺の首元から手を離し、申し訳なさそうに謝る
ったく、死ぬかと思ったわ
んで、俺の『マスター・ギア』だっけ?
慶一 「俺の『マスター・ギア』は………」