詩乃
私は裸のまま動物のように四つん這いを強要されて、通路を歩かされた。それも、首輪についた鎖を引っ張られてだ。
「ぐっ…………」
「ほら。早く来い」
「あぐっ!?」
羞恥心で少しでも送れると容赦無く背中に鞭を打たれる。私の背中は何度も鞭打ちされて、赤い筋がいくつも付いている。
「詩乃は本当に良い声で鳴くな」
そう言いながら、私の頭を無遠慮に撫で回して来る。本当に私は動物扱いだ。どうにか逃げようと手段を探す。すると、前方のドアが開いて男性が出てきた。
「たっ、助けてくださいっ!!」
現れた男性にすがりついて助けを求める。
「茅場さん、これは新しいオナペットですか?」
「え?」
「そうだ。今は調教中だがな。それより、そっちはどうだ?」
「こっちも、良い感じになりましたよ。来なさい」
男の声に呼ばれて出てきた女性は犬耳が着いた裸の女性だった。そして、その女性のお腹には沢山の数字が書かれていた。それにお腹が大きく、妊娠させられている。
「それでは、これで失礼しますね。その子のリリーズも使えるなら欲しいですね」
「これはダメだな。今のところは俺専用だ」
「分かりました」
そう言って、男性は女性を連れて行った。
「あの人の耳…………?」
「あれはオナペットとしてクローンと犬を合成して獣人を作ってみた。むろん、耳がああなってるだけで、人間と特に変わらないがな。ちなみに、何人かモニターとして雇って与えている」
「まさか…………」
「そうだ。お前は作ったオナペットと勘違いされたんだよ。まぁ、バレても一切問題は無いがな。その理由を見せてやる。こっちだ」
そして、私は階段を四つん這いのまま降ろされた為に、何度か落ちて痛い思いをしてようやく目的地に着いた。
そこは、カプセルが何個も有った。その中には女の子が入っている物も有った。
「うそ…………なんで…………これは…………私…………?」
カプセルの中に入っていた女の子は私と全く同じ姿だった。
「さて、ちょうどいいから起こすか」
それから、全く私と同じ姿をした女の子がカプセルから出された。
「ん…………」
「これから、お前は朝田詩乃として過ごせ」
「はい…………お任せを…………」
「まさか…………」
そして、女の子は階段から外へと出て行った。
「その通りだ。有れがお前の代わりに学校へ行き、問題なく過ごすだろう。例え少し変だと思われても、引きこもったお前なら問題は無いだろう」
「…………そん…………な…………」
「ほら、お前はこっちだ」
それから私が連れて行かれたのは、男子トイレのような牢屋だった。そこは床と天井がガラス張りで、左右にはモニターとガラスが敷き詰められていた。そして、砂が入った猫のトイレと男子用の便器。それと犬用の餌入れが置かれていた。
「なにここ…………くっ、臭い…………」
部屋にはアンモニア臭が充満して非常に臭かった。
「ここがお前の部屋だ」
何かを操作すると天井から鎖が降りて来た。それに私の首輪から伸びている鎖を繋がれて固定されて逃げられなくなった。
「食べ物は好きに食べろ」
餌入れの中にはおしっこが入った物とドックフードに生臭い臭いがするものがかけられた物だった。
「じゃあな」
そして、男は私を置いて出て行った。私は鎖が外れない事を試してから済の方でkらだを丸めて眠りについた。