俺の名前は白兎汐留(はくと しお)
至って普通のバスケ好きの男子高校生だったのだけれど今じゃちっこい小学生になってしまっている。
気がついたら変な男がいて全然別の世界に飛ばされてしまってよくわからないことになっている。
なぜ俺は死んだのだろうよく覚えていないがなにかに巻き込まれたのは覚えている。
確か何かに巻き込まれて死んだ。
あの時の変な男の事は鮮明に思い出せる。
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"まだ起きないのか仕方ないのぉ"
"てぇ〜い"
そんな事が聞こえたと思ったら頭に衝撃が走った。
「痛い!?何なんだもう!?」
"やっと起きたのか"
「あんた誰?」
"ワシか、ワシはワシントンじゃ"
「っで誰よ?」
"無視された!?ワシの渾身のボケを受け流すとは気に入った"
「いや、だから誰よ?」
"ソナタならばワシの力を分けてやって生き返らせてやらんこともない"
「無視るなよ」
そういえば――がいない。
「っていうか――は何処にいる」
"――はいち早く生き返らせてやったよ"
生き返らせた?
そういえばそんなこと言ってたな。
そんなことが可能なのか?
試してみるか。
「じゃあさじゃあさ――がいった世界に連れてってよ」
"よかろう、では選べ好きなとこに連れてってやる"
えっホントに出来るの!?
これは想定外だ!?
出てきたのは二枚の紙切れ…
「おいおいおいお前どこでも好きなとこに連れてってやるっていってたじゃないかよ」
"そうじゃ、じゃからソナタに選んでもらう。
選ぶ?
片方の紙は本当に――が行った世界が書いてある紙。
もう片方はフェイクじゃ。"
「しゃーないな、選んでやるか」
"確率としては1/2じゃからそれほど難しくないだろう"
「じゃあこれだ」
そして俺は紙を取った。
そこに書いてあった世界は[ロウきゅーぶ]だった。
「おいおい、ロウきゅーぶってどういう世界だ?
死ぬなんて事はないよな?
平和だよな?
バスケは出来るのか?
そんなことより正解かこれ」
"残念じゃったのう、それは外れじゃ、正解はこっちの[黒子のバスケ]じゃよ"
「何だと〜俺も行きたいよ。
――だけズルい。
キセキの世代を生でみたいよ」
"公平に決めたんだ文句言うな"
「だってさ」
うずくまって地面に[の]の字を書く。
"ではソナタの能力はどれにする"
「能力?」
"そうじゃ、ちなみにロウきゅーぶの世界はバスケを題材とした世界じゃよ"
「何ぃーーーー!?」
"うるさいの静かにせんか"
「マジで!?マジかよ!?
じゃあさキセキの世代の全員の能力がほしい。
今までの俺の身体能力に上乗せしてさ。
出来る?ねぇ出来る?
流石に無理だよねこの願いは?」
"出来ないことはない"
「マジで!?じゃあ頼んます!!」
"承知した"
「後の願い事は特になしかな。
あっそうだ、顔は中の中ぐらいでお願い」
"承知した。
では飛ばすぞ。"
「飛ばすって何処へ……
ぎゃぁぁぁーー」
"行ってしまったか、あっ転生したら性別が逆転することを伝え損ねたのまぁ大丈夫じゃろう。
ふぁぁーあ、そろそろ眠いし寝るかの"