小説『タバサの使い魔』
作者:エクスタシー(TINAMI)

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影の門で追ってをまこうとしたら魔法世界の様なところに来てしまったモア・ファランドールよ。
一応、あいては貴族っぽいからいつも通りの話し方じゃ駄目なのがめんどくさいわね。・・・それにしてもここの魔力は少ないわね。この分だと全力でやっても8割くらいにしかならないわ。
しかもいつのまに契約したのかあの青髪の子供と魔力パスが繋がってる。やっぱりあの白い鏡みたいなのが原因なのかしら?・・・・・でもあんな魔法聞いたことないし。ま、とにかくあの子といればいいのね。

コンコン

「オールド・オスマン、入ります」

「うむ、良いぞ」

で、今はこの学院の最高責任者である学院長に会いに来ているらしいわ。…何かあったのかしら?例えばあの竜が貴重だったとか。私には只の竜種の幼生にしか見えなかったけど。

「っ!・・・・・ミス・ロングビル、席を外しなさい」

そういわれて女性は出ていく。秘書にも聞かれたくないような大事な話があるのかしら?まさか本当にあの竜の事じゃないわよね・・・・・・?

バタン「ふむ。それで……お主は何者じゃ?」

「え?」

今の言葉は誰に行ったのかしら。青い子…じゃないわね。生徒だし。じゃあ先生…も違う。
ま、まさかこの人たち私が人間じゃないと分かるの?いや、でも今は眼帯で極限まで魔力を小さくしてるし・・・・・・。
確かにこの肉体年齢で話し方が大人っぽいのは認めるわ(認識阻害魔法なんて魔導師や魔術師の前では紙くずも同然よ)。でも魔力だって無いに等しいし、存在感だって魔術で押さえつけてるのよ!?魔術は解けた気配が無いし・・・・・・気が付かない間に魔法でもかけられたかしら。だとしたら大魔導師どころの話じゃないわよ!?

「見た感じお主は人間ではないようじゃな。エルフかの?」

エルフね。エルフだったらどんなにいいことか。まあ、ごまかしきれそうにないし、人間にバレた時の対応Cでいいかしら。はぁ・・・めんどくさいわね。

「ふふふふ…あっはっはっはっは!!私はエルフではないが良いところまでいったぞ人間。何故バレたかは分からんが、ネタばれすると私こそが悪の大魔法使い、真祖の吸血鬼、不死n「ウィンディ・アイシクル!」痛い痛い!何をする!身体に氷の矢が刺さって痛いじゃないかァッ!!?」

なんで普通に魔法射てるの!?大抵の魔導師や魔術師はは震え上がってそのまま逃げていってくれるのに。というかまた未知の魔法が。氷の矢が刺さって痛い。死なないけど痛みはあるのに。この服気に入ってたのに。

「・・・・・私は人間。だから人間の敵は倒す。たとえ私の使い魔になるはずの者でも!」

あー。この殺気は裏で傭兵や暗殺まがいのことやってる人の殺気ね。あーあ、この人たち皆警戒しちゃってる。まさかこんなところに裏にかかわっているのが潜んでるとは・・・・・・。

「分かった分かった。とりあえず話をk「ファイヤー・スネーク!」熱い熱い!!身体が熱いッ!!」

だからなんで普通に攻撃できるの!?あなた達正義バカの魔導師じゃないんでしょ!?闇にかかわってる時点で違うでしょ?正義のバカ魔法使いは何にも話を聞かないけど裏の人間なら話くらい聞いてくれるはずなのにッ!

「ふぅ。熱いったらありゃしn「錬金」…え?」

あれェ?このベタベタした透明の液体は何かな?まるで油のようなにおいもするし。質量保存や等価交換の法則はどうなったの?原子配列変えちゃったの?核融合起こさなくても陽子崩壊起しちゃったの?

「ねえ、これは油?違うわよね?違うっていっt「発火」熱い熱い!!さっきと違ってじりじりと熱いッ!!いくら不死っていっても普通に怪我するんだからね!?」

「・・・不死?」

「うん不死。知ってるでしょ!?真祖は真祖にしか殺せないってこと!だから早く火を止めてッ!!」

そういうと火を止めてくれた。回復回復。

「不死とはどういうことかね?」

禿げてる人が聞いてくる。この人たちまさか・・・・

「ま、まさかとは思うけど・・・この私を知らない?」

「「「ウム(はい)(・・・・・こくり)」」」

「わ、私を知らないなんて…。ここは何処の僻地よ!!それに真祖の吸血鬼って言ったら不老不死だってことぐらい知ってるでしょ!?こんなこと5歳の子でも知ってるわよ!?」

「じゃが吸血鬼は生命力が高いだけで不死ということは聞かないぞい?それに『真祖』というのはどういうことかの?」

今度は校長みたいな人が言ってくる。

「ホントに知らないなんて…orz。私もまだまだね。まあ良いわ。知らないなら教えてあげる」

そういえば私が魔法使ったら一瞬で火から抜け出せたんじゃ……。

「説明するわ。確かにそこの爺の言った通り、普通の吸血鬼は頭つぶせばすぐ死ぬし、傷を負わせれば簡単に勝てるけど、真祖の吸血鬼である私達は正真正銘の不老不死で吸血鬼の上位個体。つまりは吸血鬼よりもスペックが上なの。それに真祖の吸血鬼にとって人間の血は只の好物。人間に例えるなら肉とか?ま、中には吸血鬼や使い魔を使って人間を集め、血を思う存分に吸いまくる恥さらしも居たけれど」

魔法関係の人なら知っているはずなのにどんだけ無知なのかしら。もしかして異世界?

「なるほどのう。しかし、いくら血を吸わなくても生きていけるとお主が言っても確証がないしのぅ。そうじゃ、この契約書に契約してほしいのじゃが。この紙はギアス・ペーパーじゃ。知っておろう?」

ギアス・ペーパーなんて古い言葉を使うわね。現代では魔約書って言うのに。使ったら研究所送りなのに。

「わかったわ。じゃあ…この学院内では殺人をしない。この学院内では双方の合意が得られた時のみ吸血行為をする。この契約は二年間有効である。モア・ファランドール…っとこれで良いかしら?」

逆にいえば殺さない限り何しても良いって意味なんだけど私はそんな変態じゃないし、良いわよね。

「うむ。まあ良いじゃろう」

・・・・自分で言っておいてあれだけど、そんな簡単に了承していいのかしら。

「契約は完了じゃ。そういえばミス・タバサとはコントラクト・サーヴァントをしたのかの?」

は?何よそれ。もう契約してるじゃない。

「ああ、そういえばまだでした。さてミス・タバサ。コントラクト・サーヴァントをしてください」

禿げている人がそういうと青髪の子は頷いてこちらに来た。

「・・・我が名はタバサ。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

契約するだけなのに呪文が妙に長いわね。契約方法は何かしら。ここは異世界なのか違うのかわからないわ。

「………っん」

契約方法は異世界でもキスなのね・・・。
キスが終わると身体中が痛くなってきた。この程度痛くもないけど。そして右腕に何かが刻まれるような痛みもある。
そして一番大事なのが魔力ライン。さっきよりも大きく、しっかりしたものになっている。例えるならさっきまでのが毛細血管で今のは大動脈見たいな?

「コントラクト・サーヴァントも出来たようですね。ルーンを見せてください。…おや?珍しいルーンですね」

禿げている人に従って右腕を見せる。?なんて書いてあるのかしら。IVALDI…イーヴァルディ、かしら?なんの事?

「ありがとうございました。もうよろしいですよ」

そう言われたので青い髪のタバサと一緒に出ていく。これからどうしようかしら・・・・。

-2-
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