小説『ソードアート・オンライン〜『猛獣使い』の少年〜』
作者:クロコト()

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一つアンケートについて追記です。

このアンケートで、もしアスナがカイトのヒロインにならなかったら

ユイのイベントのことを考えて、キリトのヒロインはアスナにいたします。

アンケートをとっておいて大変申し訳ないのですが

アスナがヒロインにならないとユイの話に支障が出るので・・・・・・・・・・



最後にもう一度謝っておきます

大変申し訳ございません。



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SIDEカイト




俺はローズをテイムした後、すぐに村に戻った。

その後約3週間、この村に住み着いてレベ上げをしていた。

そのおかげで俺のレベルが18から25まで上がっていた。

やはりココの狩場は効率がいい。


「さて、そろそろ帰って迷宮区を攻略するかな。」

「キュウッ!」

「ガルァ!」

リオとローズが返事をした。

ちなみにローズは今小型化して肩に乗るくらいのサイズになっている。

「ユニークスキルの事はできるだけ隠しておきたいな・・・・・無駄な争いの種になるだろうし・・・・・」

そうなると必然的にパートナーはリオになる。

ローズだと何処でテイムしたの?とか言われたときに困るからな・・・・・


「さて、じゃあさっさと行こうか!」


俺はポケットから転移結晶を取り出し、始まりの街に飛んだ。












始まりの街に無事転移することの出来た俺は、いろんなところを回り情報を集めていた。

次の街にも行った。



そして、迷宮区のすぐ近くにある村――トールバーナで四日後、攻略会議があることをしった。



「さて、一暴れするかね。」

「キュウッ!!」

俺は急いでその村へ行った。








SIDE OUT



SIDEキリト


このゲームが始まって一ヶ月。

その間に二千人が死んだ。

そのうちの殆どがアインクラッド外周部からの飛び降り自殺だった。


しかも、一ヶ月経っているのにまだ第一層で止まっているのだ。

β上がりの俺でさえまだボスの部屋にすらたどり着けていなかった。


そして今日。

ようやく第一層の攻略会議が始まる。













「はーい!みんなちゅうもーく!!」

俺が会場に着くと同時に今回の主催者が声を上げた。


「俺の名前はディアベル。職業は、気持ち的にナイトやってます!!」

ディアベルがそういうと「ジョブシステムなんてねぇだろー」と言う声と共に笑いが起きた。


彼はそれを手で制し、真面目な雰囲気で口を開いた。


「今回俺たちのパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を見つけた。」

あの塔――これは迷宮区のことだ。

「俺たちは一刻も早く第二層へ到達し、このデスゲームがいつかはクリアされるんだとはじまりの街で待っているみんなに伝えなくちゃいけない!それが今ここにいる俺たちの義務だ!そうだろ!みんな!」


暫くの間・・・・

そして

パチパチパチ・・・・・

と拍手をし始める。

「ありがとう。じゃあいまから攻略会議を始める!まずは6人のパーティーを組んでくれ!」

・・・・・・へっ?やばっ!

周りを見てみるとみんながそれぞれパーティーを組み始めていた。

―――完全にあぶれた・・・・

俺と同じようにあぶれた奴が居ないか辺りを見ていると横のほうにフードつきのローブを身にまとった奴がいた。

俺は急いで近づいた。

「あんたもあぶれたのか・・・・?」

「・・・・・・・あぶれてない。みんながお仲間同士みたいだったから遠慮しただけ。」

――――それを世間一般ではあぶれたというのだ。

と言う言葉が出かかったが、寸でのところで飲み込むことに成功した

「・・・・・ソロプレイヤーか・・・じゃあ俺と組まないか?」

「・・・・・・・・?」

「ボスは一人じゃ攻略できない。今回だけの暫定だ。」

「・・・・・・・・・・・」

すこし間をおいて相手が頷いてくれた。

俺はパーティー申請を相手方に出した。

了承してくれたと同時に出現した相手方のHPバーの横の名前が気になった。

「(A・・・su・・・na・・・・アスナ?)」

不思議に思っていると後ろから声がした。

「ねぇお二人さん。俺もあぶれちゃったんだ。仲間に入れてもらえない?」


――――っ!!この声は・・・・!

「カイト!」

「ようキリト。元気してた?」

頭にウサギを乗せたカイトだった。

「お、お前それって・・・・もしかして・・・・・?」

俺が頭のウサギを指差しながら言う。

「ん?こいつ?こいつはリオ。俺の家族。」

やっぱり!ビーストテイマーになったのか!

「まぁ話は後でも出来るから。仲間に入れてくれる?」

「もちろん!・・・・・・っとそうだ。こいつもパーティーに入れるけど良い?」

「・・・・・・・・・・(コクン)」

「ん。ありがとな!」

俺たちは三人でパーティーを組んだ。

「うん。そろそろいいかな?じゃあ「ちょっと待ってんか!?」?」


突然の乱入者。

その男は階段を駆け下りて一気に前に出てきた。


「ワイはキバオウっちゅーモンや。ボス攻略の前に言わせてもらいたいことがある!」

・・・・?なんだそれ?

俺が不思議に思っているとキバオウが息を吸ってまた口を開いた。

「こんなかに死んでいった二千人に詫びいれなアカン奴らが居る筈や!」

――――っ!それってもしかして・・・・・

「キバオウさんあんたの言う『奴ら』とは元βテスターたちのことか?」

「当たり前や!ベータ上がりどもはこのクソゲームが始まったと同時にビギナーを見捨てて消えよった!」

まだまだキバオウの言葉は続き、

「あいつらは美味い狩場やらもろいクエストなんかを独り占めして!自分らだけポンポンつよなって、
その後も知らん振りや。」

キッ!と目つきを鋭くするキバオウ

「そいつらに土下座さして!溜め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわな!
パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!!」


ごもっともだと思う。現に俺はクラインやカイトを見捨てている。

俺が出ようか出まいか迷っていると

「ちょっと発言して良いか?」

遠くで一人の男が言った。

「俺の名前はエギル。」

で、でかい・・・・・

キバオウもたじろいでいる。

「キバオウさん、あんたが言いたいことはつまり
『βテスターが面倒を見なかったからたくさんのプレイヤーが死んだ。そのことを謝罪、賠償しろ』ということか?」

「そ、そうや?」

「これ。あんたも持ってんだろ?道具屋で無料配布していたからな。」

エギルが取り出したのはガイドブックだった。

「も、もろたで?そ、それが何や!?」

「配布していたのは元βテスターたちだ」

その言葉を聞いて周りがざわめく。

「いいか?情報は誰にだって手に入れられたんだ!それなのに二千人が死んだ!それを踏まえてこれからどう
するべきなのか。それがココで話し合われると俺は思っていた!」

「へ〜かっこいいじゃんあの人。」

カイトがリオを膝に乗せて撫でながら言った。

「ぐっ・・・・ふ、ふん!」

キバオウはずかずかと歩き近くの段差に腰を下ろした。

「うん。じゃあもういいかな?」

その後いろいろと話があった

「ボス攻略は明日の朝10時から行う!それまでに装備を整えて置くように!解散!!」

それと同時にアスナが帰ってしまった。

「ん〜。終わったぁ〜!」

「呑気だなぁ・・・・それより今までドコに居たんだ?」

「ん?あ〜・・・・・ココでは話せないな・・・・宿に行こうぜ?」

・・・・?ココで話せないのか?

「分かった。」

俺はカイトに連れられて宿に向かった。




SIDE OUT



SIDEカイト


ど、どうしよう・・・・・全部を話すべきか・・・・・・・

正直全部は話したくない。

キリトを信用していないわけじゃないが、この関係が崩れるかも―――

そう思うだけで、いやになる。

「カイト?もう着いたぞ。そこまで行く気だ?」

「へ?あっ・・・ご、ごめん!ボーっとしてた。」

「?」

うぅ・・・・・キリトが不思議がっている。

「さ、さっさと入ろうぜ?もう疲れたんだ。(さて、腹を括るか・・・・・)」

「そうだな。」

俺たちは二人部屋を取り、話を始めた。





俺がはじまりの街の南にあるマッピングできない森に行ったこと。




そこで偶然テイムイベントが発生したこと。



そして・・・・・・・ユニークスキルのことも。







「以上が、俺がお前と別れてからやっていた事、起きたことだ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

うぅ・・・・・沈黙が痛い・・・・・・・
「き、キリト・・・・?なんか、怒ってる・・・・・?」

「ん?いや、怒ってないよ。」

「じゃ、じゃあ何で黙ってるのさ・・・・?」

「い、いや。そんな森はβテストのときは無かったからな。驚いていただけだ。」

やっぱりそうなのか。どうりで人が居なかったわけだ。

「でも・・・・・信じられないな。そんなチートスキルがあるなんて・・・・・」

「スキルの詳細も見せただろ?」

「それもそうだな。・・・・・・話してくれてありがとう。」

「本当は話したくなかったんだがな。」

「そりゃそうだ。ネットゲーマーの恨みは恐ろしいからな。」

「だから、内緒にしといてくれよ?」

「あぁ、勿論さ。」

よかった・・・・・この世界で出来た友達を減らすことにならなくて・・・・・・

・・・・・・・・・本当に・・・・・・・本当に良かった・・・・・・・

「とりあえず、飯にしよう。ここには美味いパンがあるんだ。」

俺の心情を理解したのかしないのか、キリトが出来るだけ明るく声を掛けてくれた。

「あぁ・・・・・頼むよ。」

俺はキリトに連れられてパンを買いに行った。













外に出てみると村はお祭り騒ぎだった。


「賑やかだな・・・・・・どっかの路地裏にでもいこう。」

キリトが俺の手をつかんで裏路地まで引っ張って行ってくれた。


そこには、パーティーメンバーのアスナがいた。

俺たちと同じパンを食べている。

「隣、いいかな?」

キリトが聞いたら、すこしコッチを向いて頷いた。

「ん。ありがとう。」

俺たちが隣に座ると、すばやく俺たちから離れてしまった。

キリトに勧められたパンを一口かじってみた。

「キリト、ホントにこれ美味いと思ってるのか?」

すごく硬いし、何よりあまり味が無い。

「もちろん。ココに来てから一日一回は食べてるよ。でもまぁ工夫はするけどな?」

そう言いながらキリトはポケットから一つの小さな壺を取り出した。

「二人とも。それに使ってみろ。」

俺とアスナは言われるがまま壺のアイテムをパンに使ってみた

「クリーム?」

アスナが呟いた。

俺はその言葉の後一口かじってみた。

「っ!うめぇ!」

「だろ?」

さっきの黒パンが物凄くおいしくなった。

その証拠にアスナが物凄い勢いで食べ終えてしまった。

「ひとつ前の村で受けられるクエストの報酬だよ。やるならこつ教えるけど?」

へぇ〜。こんな物まであるのか。

だが、アスナが

「いや、いい。おいしいものを食べるためにこんなとこまで来たんじゃないから・・・・」

ふ〜ん。なんか訳ありかね?

「・・・・・じゃあ一体何のために?」

キリトが聞く。

「私が私で居るため。」

へぇ〜・・・・・・・・・そんな奴もいるんだ。

「はじまりの街でゆっくり腐っていくぐらいなら、最後の瞬間まで自分のままでいたい・・・・
たとえモンスターに殺されても、この世界には負けたくないから。」

「「・・・・・・・・・・・」」

俺とキリトは言葉が出なかった。

暫くしてキリトが最後の一口を口に入れて

「パーティーメンバーにしなれたら困る。だから、明日は死なないでくれよ?」

といった。

この子は・・・・・・一体どんな生活をしてたんだ?

俺はアスナに興味がわいてきた。


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あとがき


どうもクロコトです。


ヒロインアンケートは

カイトが


アスナ:9

シリカ:7

シノン:3

サチ:1




キリトが

アスナ:3

サチ:7

リズベット:3



です。


シリカが追い上げてきています。


最初にも言ったとおり、

このままシリカが追い上げ、締め切りのときにアスナを抜かしていたら

アスナはキリトのヒロインといたします。

サチに投票してくれた7人の読者様には大変申し訳ありませんが今後の話のためです。

許してください。



もしキリトもカイトもアスナが一番多かったら、カイトを優先いたします。



考えの足りなかった作者をお許しください。お願いします。

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